MRワクチン(はしか・風しん混合ワクチン) が開始されます

はしか・風しん 単独ワクチンも公費負担 継続? −厚生労働省方針


4月1日から、麻疹(はしか)と風しん混合ワクチン(MRワクチン)の接種が始まります。

1回目の接種は1歳の時に、2回目の接種は小学校入学前の1年の間に受けることになります。

これに伴って、はしかや風しんの単独ワクチンは任意接種としてしか受けられないことになり、どちらのワクチンも受けていない2歳以上のお子さんや、はしかか風しんワクチンのどちらかを既に受けている児童、1歳までに既に はしか か 風しんのどちらかにかかったことのある子どもは、MRワクチンの接種対象外ということになります。

 このようなしばりを設けることによって、今まで以上に接種率の低下が予想されます。

接種対象外の子どもは自費接種となるため、そのうちのかなりの部分は接種を受けずに成長し、やがて、はしかや風しんに罹(かか)ってしまうことが危惧されます。

 このような事態を回避するための当面の救済措置として、市町村によっては、従来どおりの接種を公費で保証するところもありますが、接種対象となる年齢などは、自治体の方針や懐具合によって全国一律というわけにはいかないようです。

住んでいる自治体の方針を良く確かめて、早目に接種を済ませておくことをお勧めします。

 いずれにしても、接種率の低下が懸念されるため、厚生労働省は3月24日、はしかと風しんの単独ワクチン接種について、「今後も公費負担を続ける方針」を固め、省令などの早期改正に乗り出すことになったようです。(3月24日付、各紙夕刊報道)

 ただこのような救済措置でも接種はあくまでも「任意接種」となるため、副作用などの健康被害が発生しても予防接種法の対象にはならず、補償は「医薬品医療機器総合機構法による副作用救済給付」として処理されることになり、定期接種の場合と比べて、手厚さに差がでるのは避けられないことになります。



麻しん・風しんワクチン接種制度の変更について

                                       (平成18年6月12日)

  予防接種法に基づく 「麻しん、風しんワクチン」 は、

平成18年4月1日から、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)に一本化するとともに、従来の1回から「2回接種」に変更されたことは既にお知らせしたとおりです。

 この改正では、第2期のMRワクチンの接種(小学校就学前の1年間に接種)を受けられるのは、「生後12〜24ヶ月の間に第1期のMRワクチンを受けた児童」だけとなっていました。

麻しん単独か、風しん単独のワクチンを受けた児童や、麻しんか風しんに、既に罹患してしまった児童は、第2期のMRワクチン接種の対象外となってしまうため、大きな矛盾点として批判の的になっていたところです。

 そこで今回(平成18年6月2日施行)、厚生労働省は、以上のような児童をも、第2期のMRワクチンの対象とすることに決め、予防接種法施行令の一部を改正する政令を再び出しました。

すなわち、4月の改正では、麻しん及び風しんの単独(単抗原)ワクチンを既に接種した児童は、第2期の定期予防接種の対象とはされていませんでしたが、今回の改正により、第2期の接種が受けられるようになったのです。

 従って、「平成12年4月2日から平成13年4月1日までに生まれた児童から」 は、MRワクチンの追加接種が開始されることになります。

ただ、今回の改正でも、接種対象者は、第1期および第2期とも「1年間」であることに変更はありません。

 しかし、今回の改正に伴い、急に必要となった約200万バイアルと予測されるMRワクチンの不足が問題になってきそうです。

「来年の3月末まで」 というタイムリミットが迫っている児童は、早めに接種を受けることをお奨めします。 

また、大阪市などでは、従来の制度で接種対象者となっていた「生後12ヶ月〜90ヶ月」の児童に対しては、平成19年3月31日までは、「経過措置」として、次のような対応をすることになっています。(経過措置のある無し、内容などは市町村によって違いますから、お住まいの自治体にお問い合わせください)

A  生後24ヵ月〜第2期(小学校就学前の1年間)対象未満の児童

 対応方法

 @ ワクチンは

麻しん・風しんの両方とも接種が        MRワクチンを第2期対応年齢に接種

済んでいる児童

 A 麻しん、風しんのどちらか接種済み    受けてない方のワクチンを接種して、

                              MRワクチンを第2期対象年齢に接種

 B 麻しん、風しんのどちらも未接種      MRワクチンを接種し、

                              第2期対象年齢にMRワクチンを再接種

 C 麻しん、風しんのどちらかに罹患済み   かかってない病気の方のワクチンを接種し、

                              第2期接種年齢に、もう一度同じ種類

                                        の単抗原ワクチン (麻しんなら麻しん、風しんなら風しん) を接種 

 D 麻しん、風しんどちらも罹患済み      接種する必要はありません

B 小学校就学前1年間の当たる児童  (第2期対象者)

 @ 麻しん・風しんワクチンとも接種済み    MRワクチンを接種

 A 麻しん・風しんワクチンのどちらか接種   MRワクチンを接種

 B 麻しん・風しんワクチンのどちらも未接種  MRワクチンを接種

 C 麻しん、風しんどちらかに罹患すみ     かかってない方のワクチンを接種

 D 麻しん、風しんのどちらも罹患済み     接種の必要はありません


C 小学校入学後〜生後90ヶ月未満までの児童

@ 麻しん・風しんワクチンとも接種済み     対象とはなりません

A 麻しん・風しんワクチンのいずれか接種済 未接種のほうのワクチンを接種

B 麻しん・風しんワクチンとも未接種      MRワクチンを接種

C 麻しん、風しん どちらかに罹患        かかってない方の病気のワクチンを接種

D 麻しん、風しん ともに罹患すみ        接種の必要はありません

朝令暮改とはよく言ったもので、ほんの2、3ヶ月のうちに、こうも制度変更が頻繁に行われたのでは、接種をする側も受ける側にも混乱が起こるのは致し方ないことでしょう。

予防接種の本来の目的は、対象となる感染症の根絶にあるわけですから、できるだけ接種対象者を拡げて接種率の向上を図ることが必要なのではないかと思われます。

現在の予防接種行政のあり方を見ていますと、接種に伴う健康被害(副反応などによる後遺症)を怖れるの余り、できるだけ接種対象者を限定しようという意図が前面に出すぎているように感じられるのですが。                                                            


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