BCGがまだのお子さんは急いで接種してください

6ヶ月以上の乳幼児は保健所では受けられなくなります!


結核予防法施行令が10月1日に改正されて、定期予防接種の見直しが図られました。

@現在「4歳まで」受けることができるとなっているBCG接種は、来年4月1日からは「生後6ヶ月まで」に改められ、Aツベルクリン反応を行わずに(省略して)、いきなりBCGを接種することになります。

6ヶ月までに接種を受けておかないと、4月1日以降は、(地理的条件等の)特別の事情によりやむを得ない例外的な場合を除き(それでも1歳まで)、保健所や保健センターでの接種は受けられないことになります。

普通このような改定が行われる場合には、経過措置として年齢超過の子どもでもしばらくは接種できるような救済制度が設けられるのですが、今回の改定ではそれもありませんから、BCG接種がまだすんでないお子さんはできるだけ早く(3月までに)接種するようにして下さい。

4月以降、1歳以上のお子さんでも任意での接種は可能ですが、個別接種となっても接種ができる医療機関は限られるものと予想されます。また、副反応などが起こって問題になっても、予防接種法に基づく被害救済の対象にはなりません。

結核について

 結核は、結核菌の空気感染(飛沫核感染)によってうつる病気で、乳幼児が感染した場合には重症化しやすく、結核性髄膜炎や粟粒結核などをきたすことがあります。BCGはこれらの予防に有効で、できるだけ早い時期(生後6ヶ月まで)に接種することが必要です。実態調査によれば、1歳までに約8割の乳児がBCG接種をすませていることになっています。


 BCG接種を受けた場合の発病予防効果は、

1)     接種によって、接種しなかった場合の1/4くらいに発病をおさえることができる。

2)     BCG接種は、結核性髄膜炎や粟粒結核など小児の重篤な結核の発病予防効果に優れている。

3)     一度接種しておけば、効果は約10〜15年持続する。

4)     BCGの再接種は有効性の根拠がなく、ツベルクリン反応による結核感染の有無を判断しにくくするので、WHOなども廃止の勧告をしている。

(これを受けて、昭和26年から実施されてきた小学1年、中学1年のツ反、および陰性の場合のBCG接種は平成14年には廃止され、学校現場から姿を消しました)  

 改善されたとはいえ、日本は先進諸国の中でも最悪の結核感染国であり、とりわけ大阪市の罹患率は全国自治体の中でも突出していますので、結核への備え、すなわちBCG接種を忘れないようにしてください 


結核に関するデータ

 昭和26年の結核患者は全国で年間59万人となっていましたが、定期健診による早期・治療の効果が実ってその後は年々減少しました。しかし、80年代に入って減りかたが鈍り、97年から99年には一時的に微増しています。

 2002年に新たに登録された結核患者は32,826人で、逆に3年連続で減少しています。

10万人当りの新規患者数を示す罹患率を自治体別にみると、最高は大阪市の74.4で全国最悪となっていることは新聞などで報道され広く知られている事実です。

 世界最悪の結核罹患地帯と言われた西成区のあいりん地区でも、全国平均の50倍といわれた罹患率がこの5年間で半減したことが保健所の調査で判明していますが、これはDOTSと呼ばれるWHOが推奨する治療方法の効果と言われています。



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