新年明けましておめでとうございます

平成20年1月8日

新年はほどほどの寒さの中に明けました、皆様方の健やかな新春を寿ぎ申し上げます。

 年金、地球温暖化、原油高騰とバイオエタノール、食品偽装と値上げ、食の安全などさまざまな話題を抱えながら暮れた07年でしたが、課題は何一つ解決のメドさえないままに越年した感があります。

 87年以降で最も早く流行が始まったインフルエンザでしたが、幸にして、猛威というほどの大流行でもなく経過しているのは喜ばしい見込み違いとも言えるでしょう。

今の流行拡大の加速度をみると、大した流行にもならないのではないかという感もするのですが。

昨年ほど食べ物に関する話題で賑わった年もなかったような気がします。

賞味期限の改ざん、産地や内容の偽装・・・まさに裏切りのオンパレードでもありました。しかし、偽装や改ざんがないから安心かというと、そうでもないのが現代の食糧問題の複雑さではないでしょうか。

それにしてもガソリンの高騰ぶりとか、遺伝子操作技術の進歩には驚かされるばかりです。

環境への配慮や石油代替エネルギーとしてのバイオエタノール需要の高まりから、トウモロコシの需要も膨らんでいるのは御存知の通りかと思います。

一部安全性に疑問符のつけられている遺伝子組み換え作物(GMですが、害虫に強いことや作柄が良いこと等から、米国などでは、トウモロコシや大豆などはGMへの転換が急ピッチで進められているそうです。わが国における輸入量2,000万dの約半分の約1,100万dが遺伝子組み換え作物で占められていると見られています。

 GM作物についてわが国では、平成15年の食品安全基本法により消費者の不安を和らげる配慮がなされてはいますが、JAS法でもGM使用の表示義務のあるものとないものに分けられていて、消費者にはもう一つ合点の行かない部分が残されているのも事実です。

 米食品医薬品局(FDAが、体細胞クローン技術を使って誕生した牛、豚などについて、その子孫を含め、肉や乳製品の販売を認可する最終報告を公表する予定というワシントンポストの記事が紹介されています。(1月6日付、毎日新聞)

 クローン食品の安全性については議論のあるところです。その安全性に問題はないとする暫定報告を0612月にFDAは発表してはいるものの、米議会には販売認可には抵抗が強いのだという現実も併せて報じられています。

 エイズやC型肝炎を引き起こした血液製剤の危機管理についてみると、米国と我が国の厚生労働省の対応の違いの大きさに感心させられますが、こういった遺伝子操作技術を使った食品とか牛肉BSEに対する態度については、米国の方が悠に寛容なのには驚かされる部分が少なくありません。背後にある業界の政治力の差によるものかも知れませんが、ただひとたび問題が発生した時の対応の素早さに関する彼我の違いは大いに参考にする必要があるのではないでしょうか。


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