温暖化 と 異常気象

 9月1日は「防災の日」です。

1923年(大正12年)9月1日の正午前、関東大震災が関東地方を襲い、死者・行方不明者は10万5千人、そのうち火災による犠牲者は折からの台風による強風の影響もあって9万人を超えたと推定されています。日本の災害史上最悪の惨事と言われるゆえんです。

いま、海の向こうアメリカでは、巨大ハリケーン「グスタフ」が「カテゴリー2」に勢力を弱めたとはいえメキシコ湾を北上してルイジアナ州の沿岸部に上陸、各地で被害が広がっています。3年前の8月29日に「カトリーナ」の直撃で壊滅的な被害を受け1,400人以上の尊い命を失ったニューオーリンズの悪夢がよぎります。(9月2日現在)

このように北米でハリケーン襲来が繰り返される要因として、「地球温暖化」の影響を指摘する意見も少ないわけではありません。

気温が上昇すると、増えた大気中の水蒸気が凝結し積乱雲を形成する際に熱エネルギーを放出し、台風やハリケーンが強大化するのではないかと考えられているのです。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCCなどは、温暖化が進めば豪雨による降雨量は増えると予測しています。さらに、「地球温暖化の影響」でインド洋の海水温が全体的に高くなるとともにインド洋東部で海水温が下がり、インド洋西部で上昇する「ダイポールモード現象」が、わが国の異常気象に関係しているのではないかという東大の山形俊男教授の意見も紹介されています(7月30日、毎日新聞)。

「ゲリラ豪雨」と呼ばれる局地的な大雨の被害が相次いでいますが、その原因の一つも急激な気温の上昇にあると見られています。地表からの上昇気流で積乱雲(にゅうどうぐも)が発達しやすくなるため、雷雨や竜巻などの突風を引き起こし、また、都市周辺で頻発する「ヒートアイランド現象」も局地的な豪雨の誘引となっているようです。

7月28日午後に4人の命を奪った神戸市灘区の都賀川の鉄砲水、金沢市の浅野川の氾濫など、集中豪雨は各方面に大きな被害をもたらしました。

気象庁によると、1時間に50_以上の雨が降った回数は、7786年の10年間で平均200回から8796年は230回、9706年では300回以上に増加しているそうです。異常気象による被害は明らかに増えており、地球温暖化や都市部でのヒートアイランド現象の影響は否定できないと言われても納得できるでしょう。

このようにゲリラ豪雨が問題視されるなか、気象情報サービスや危機管理情報配信サイトの一部は、有料でゲリラ豪雨や雷雨、気象警報などの情報を携帯メールに配信するサービスを展開し始めています。

地球温暖化が進むと、気候パターンのぶれが大きくなるともいわれています。

台風23号をはじめ10個の台風上陸に見舞われた4年前も、地球規模の気候パターンの微妙な揺らぎが台風のコースを大きく変えたのではないか、そして、その背景には、エルニーニョの接近による太平洋高気圧の北方へのずれや日本の南方の海水温の高まりがあるのではと分析されています。

地球温暖化が進む90年後には、台風やハリケーンなどの熱帯性低気圧の発生数は2、3割減るものの、超大型の台風などの出現頻度は逆に高まるとも予測されています。

「地球温暖化」は、CO2(二酸化炭素)やメタン、フロンなどの「温室効果ガス」の濃度が高くなり、地球全体の気温が上がる現象ですが、地球の平均気温は過去100年間で0.6℃上昇したと言われています。IPCCの第4次報告は、CO2排出量をこのまま増やし続ければ、地球上の温度は2100年には平均4℃上昇すると予測していますが、この見解を疑問視して、地球が温暖化していることも未来は更に温暖化するということも全て仮説にすぎないという声があることも既にお知らせしたとおりです。