復興への願い

                                                                2012..17

 1月17日、阪神大震災の発生から17年の月日が経ちました。

西宮の自宅で震災に遭遇した筆者の町内でも大勢の方が亡くなられました。あの惨状に、東日本大震災で被災した方々の姿が重なって写ります。政府の初期対応の拙さと危機管理意識の低さは両者に共通した汚点とも言えるでしょう。

当時、私の診療所近くの大阪市南港のインテックス大阪には多くの被災者の方が避難して来られましたが、インフルエンザの大流行とかち合ったため、避難生活中の子ども達も罹患して、その診察に追われた記憶が昨日の事のように浮かんできます。

 復旧と復興、これは東日本大震災から10ヵ月経った今も視界不良のテーマです。人と人の絆の大切さが再認識される中、阪神大震災でも高齢者の孤独死や自殺など悲しい現実が未だに横たわっています。東日本大震災の場合は、福島第一原発の問題が絡んでいるだけになおさら複雑でしょう。

 阪神大震災当時、西日本は地震活動期に入ったのではないかと言われました。

今回の東日本大震災は、869年の貞観地震に酷似していると言われていますが、懸念されているのは当時と同様に「大地震の連続発生」でしょう。

30年以内に5090%程度の確立で起こると予想されている東海、東南海、南海の三大地震のみならず、房総沖をはじめ「想定震源域」近くでの巨大地震、富士山をはじめ、地震と関連した火山の大噴火「地震・火山統合」に警鐘を鳴らす見解も少なくないようです。

 このような事態が起こらないことを願うばかりですが、科学が進歩しても、地震の予知など不可能と断言する意見も見られるところから、想定外という逃げ口上だけは使わないように心の準備が求められるのではないでしょうか。

 大震災で亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、被災された方々が一刻も早く旧来の日常に戻られることを念じております。