台風18号 列島縦断

初の「特別警戒」 発令、50万人に避難指示

                                                                 2013.9.17

 

大型の台風18号は発達しながら16日、愛知県豊橋市付近に上陸し、各地に大雨、強風や突風の被害と犠牲者を残して、関東・東北を縦断して太平洋に抜けました。

気象庁が先月28日に発表したように、日本近海10海域のうち日本海北部西部や東シナ海北部・南部など5海域の海面水温が観測史上最高を記録(28日、毎日夕刊)、この海面水温上昇が台風の勢力の衰えを妨げているようです。

 今回の台風では、8月30日に運用開始されたばかりの「特別警報」が出されたのをはじめ、台風の目から数百キロも離れた関東で突風・竜巻が住民を襲ったりしました。

 「大雨特別警報」は、48時間累積雨量と土壌雨量指数(降った雨が土中にどれだけ溜まっているか)が、50年に一度の値」を超えた地域が一定の範囲内で50ヶ所以上になった場合などに発せられるものです。京都、滋賀、福井の3県はこれに該当するとして気象庁は16日の午前5時5分、特別警報発表に踏み切りました。

 今回の特別警報は、危機対策や防災を担当している各自治体によって評価が分かれており、発表のタイミングの点で必ずしも避難指示などの判断材料にならなかったという感想も出ています。伝達手段も広報車の呼びかけや防災無線、メール配信など旧来の手法に頼る部分が多く、通信回線にトラブルが発生した時の対応、メディアの活用などにもう一工夫が必要ではないかという意見も少なくないようです。

列島各地は8月に、日本海側を中心に相次いで豪雨に見舞われ、気象庁は8月24日、先月末に島根県西部に降った豪雨が「特別警報」に相当すると発表。豪雨の原因として、日本上空の偏西風が南下して太平洋高気圧と北側の寒気との間で前線を形成し、暖かく湿った気流が高気圧の周辺に流れ込んで積乱雲が発達し続けた現象を挙げています。

 山陰や東北の豪雨は、2030_の雨が長時間に降り続いた今回の台風とは違って、1時間に80_を超える猛烈な豪雨が問題となり、「3時間の雨量と土壌雨量指数が50年に1度の値を超えた」という基準から特別警報に該当するという判断が下されたようです。 

 いずれにしても、「特別警報」が発表されたら「すぐに避難所に向かうか、既に外出が危険なら、無理をせず家の中でも比較的安全な場所にとどまって欲しい」という気象庁の見解を遵守することが必要でしょう(8月25日、産経新聞)