子どもの将来所得は「しつけ」次第 ?

嘘つかない  人に親切に  ルール順守  勉強をする

                                                201310.8


神戸大や同志社大の研究チームは、「しつけ」と「所得」や「学歴」との関係を調べ、幼児教育が労働現場での評価にどう影響するかを検証した興味深い調査結果を報告しています(9月14日、産経夕刊)。

 その調査によると、「嘘をつかない」、「人に親切にする」、「ルールを守る」、「勉強をする」という4つのしつけ全てを受けた人は、4つとも受けてない人より、1年間の平均所得が約86万円も高かったという結果でした。6万人を対象としたアンケート調査に回答のあった1万6千人の結果を分析して、上記のような結果が得られたということです。

この4つのしつけは昔なら誰かに言われていたことですが、「今は言われることが少ないので、意識して子どもに繰り返し言い聞かせる必要がある」と神戸大の西村和雄教授のコメントが載せられています。

 また別の厚労省の調査(平成22年国民健康・栄養調査。平成24.2.1、産経)では、世帯所得が低いほど、朝食を欠かしたり、運動習慣がなかったりするなど、生活習慣に問題がある人の割合が高くなる傾向があることが分かっています。

その結果として、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高まり、健康への配慮ができにくくなるのではという懸念が持ち上がります。野菜の摂取量も世帯所得に比例して少なくなり、全体の習慣的喫煙者の割合も高くなる傾向があることが分かっています。

政府は昨年6月、24年度から5年間の国のがん対策の骨格を定めた次期「がん対策推進基本計画」なるものを決定、平成34年度までに喫煙率を12%に削減する数値目標を始めて盛り込み「働く世代と小児へのガン対策の充実」を強調しています。

小中学校生を対象にした薬物や喫煙、飲酒に対する意識調査では、「将来たばこを吸うと思う」と答えた児童・生徒が小5〜高3の全学年で6年前の前回調査から大幅に減少し、男子で9%以下、女子では4%未満になったことが分かり、文部科学省では「啓発教育の効果」と評価しているとのことです。(25年8月19日各紙)

生活習慣や生活規範というものは、親が子どもの見本となるような生活態度を示すことが大切なのでしょうが、そういう面での意識の乏しい親に育てられると、世代間連鎖がはたらいて子どもも同じような生活行動を取るという根の深い問題を抱えているように思われます。