地球の悲鳴

地球でなにが起こっているのでしょう?

2014.7.29 

  まさに天変地異! 酷暑、ゲリラ豪雨、河川の氾濫、霰…。

自然の猛威は今や夏の年中行事になった感さえあり、この欄でも毎夏のように紹介している出来事ですが、報道番組には中国食材を巡る話題も加わってネタに事欠かないありさまです。

今年は、南アメリカのペルー沖から太平洋の中央までの広い海域で海面の水温がいつもより高くなるエルニーニョ現象が発生し、世界各地に異常気象をもたらしかねないと言われています。エルニーニョの時は大気の循環が崩れ、日本では夏の日照時間が短縮し冷夏になることも多いといわれていますが、この冷夏の予想が恨めしくなるくらいの酷暑が続いています。

日本列島は25日、高気圧の影響で気温が上昇し、全国600地点以上で真夏日を記録するなどこの夏一番の暑さになりました。翌26日には、滋賀県東近江市で38.8度を観測したのをはじめ全国231地点で最高気温が35度以上の猛暑日を記録、熱中症による搬送者は約1400人、死者は10人に及ぶという事態に。

これを受けて気象庁は25日、近畿6府県に高温注意情報を発令しました。

 今日は土用の丑の日、昨年ほどのウナギの高騰はないようですが、土用を迎えると決まってマスコミにウナギが取り上げられるのはそれだけ鰻が日本の食に定着しているからなのでしょう。それも風前の灯火!

 IUCN (国際自然保護連合)は6月に今年のレッドリストを公表し、二ホンウナギを絶滅危惧種(EN)に指定しました。二ホンウナギだけではなく、日本がその大半を輸入してきたヨーロッパウナギは既に絶滅危惧種(CR)に指定されており、欧州からの輸入が見込めなくなりそう。その代役と目されていた東南アジアのビカーラ種も軽度懸念(LC)から準絶滅危惧(NT)と引き上げられたのです。

 ウナギだけではなく、クロマグロ(軽度懸念 LC)をはじめ4割以上の魚の資源状態が劣化するのに伴って、わが国の漁業生産量はこの30年で3分の1に減少し、漁業従事者の高齢化と減少(最盛時の100万人から17万人に)が追い打ちをかけて日本の漁業の衰退をもたらしていると考えられています。

  水産資源の将来に希望が持てなくなった以上、持続的な水産資源の利用を可能にする科学的根拠に基づいた漁獲量や総漁獲量の設定、漁獲可能量を漁業者や漁船ごとに割り当てるなどの資源管理は避けられず、じり貧から絶滅に陥る事態だけは招かないようにする知恵が求められるでしょう。