平成27 赤ちゃんの名前ランキング ?

2015.12.8

 年の瀬も押し詰まり年末を意識するのは、流行語大賞とかヒット商品番付など年末恒例の話題を耳にする機会が増えるからかも知れません。

 その一つに「今年生まれた赤ちゃんの名前ランキング」というのがあります。

以前から、「たまごクラブ」などの雑誌でも新生児名のデータを公表していましたが、明治安田生命保険も毎年、その年に生まれて同社の保険に加入した男女それぞれ4千人あまりの名前を集計した番付を、毎年12月初頭に発表するならわしになっているそうです。

 男の子の最多は「大翔(主な読み方は=ひろと、やまと、はると)」、次いで「悠真(ゆうま)」、「蓮(れん)」、「陽太(ようた)」、「湊(みなと)」の順、一方、女の子は「(あおい)」、「陽菜(ひな、はるな)」、「結衣(ゆい)」、「さくら」、「凛(りん)」と続いています。

 ラグビーワールドカップ(W)での日本代表活躍の中心「五郎丸歩選手」の「歩」は、男の子の昨年256位から33位と大幅にランクをあげたそうです。

一日に発表された「ユーキャン新語・流行語大賞」でも「五郎丸(ボーズ)」はトップテンに、日本経済新聞の2015年日経MJヒット商品番付でも「ラグビー桜ジャパン」は西の横綱になるなどと異常人気となっており、「歩」が来年はトップテン入りすることも十分ありうる話です。

「奇抜な名前」の子供が増えていることは数年前から話題を呼んでいますが、診療時でも、難読そのもの、子供の名前を何と読むのか首を傾げるシーンはしばしばです。

こういう奇抜な名前がはびこる背景には、個性的な子に育ってほしいという親の願望が背景にあるとも言われています。

亜人夢(あとむ)、笑子(にこ)・・・読めない名前は不便で、何度も読み方を尋ねられるとか、いじめなどの不利益を招くのでは? という懸念もあり、学校などで自分の名前が呼ばれるのを嫌う子や、大人になっても失笑を買うような名前は問題があって個性的とは言えず、親が知的でないという印象さえ感じるとする意見がみられます(牧野恭仁雄氏)

このような批判派に対して、小林康正・京都文教大学総合社会学部教授は、「読みにくい名前が今後の多数派になればそういったこともなくなっていく。逆に覚えてもらいやすいなどのメリットもある」との肯定的な意見もあるのです (1912,8.10、産経)

賛否相分かれるなか、「自分の子供に付けたいか」については、「NO」が97%、「どんな名前でも許容されるべきか」も「NO」が90%、「奇妙な名前に接して困惑したことがあるか」は「YES」が77%に上ったということです。

戸籍法上は、「子の名前には常用平易な文字を用いなければならない」と規定、@常用漢字、A法務省が規則で定めた人名漢字、B平仮名、片仮名 以外は子供の名前に使えないことになっています。常用漢字と人名用漢字の合計で2998文字 (昨年、戸籍法施行規則改正で「巫」が追加された) と定められているものの、読み方については戸籍上の規定はなく、「太郎」と書いて「ジェームス」と読ませても受理されるというように、正しい音訓でなくても構わないそうです(同紙)

来年は「歩(あゆむ)」がどこまで伸びるか注目の一年になりそうですね。