えっ! 5兆円?

たかがオムツ 狂想曲第2

2016.7.19

 「化学各社、紙おむつ材増産」。

これは7月12日の日経に載った記事の見出しです。化学メーカーが紙おむつ市場で素材技術を競っており、紙おむつの不織布に使う原綿や腰に巻いて止めるテープ用の高機能素材の需要が伸びているのだそうです。

これには新興国の人口増やオムツ文化の深化、先進国の高齢化などによって市場の拡大が見込めるという背景があり、15年に約5兆2100億円だった市場規模が20年には約6兆9800億円に膨らんで成長市場になると予想されています。

驚きモモの木!一桁間違ったかと思ったものの、見直してもこの通りでした。

20141111日付けの本欄でも「消えた紙おむつ 繰り返されるオムツ狂想曲」と題し、中国人による紙おむつの買い占め騒動によって多くの店からオムツが消えるという騒ぎ、その背景には、優れた日本製オムツが人気を博していて中国では投機の対象にもなっていることなどを紹介しました。

今では中国メーカーも台頭し、違いを打ち出さないと生き残れないとする国内メーカーの危機感も冒頭の記事には紹介されています。

紙おむつが普及し始めたのは70年代からで、昨今は約95%が紙おむつ派だそうですが、「紙」とは名ばかり最近は高吸水性ポリマーや不織布が一般的で技術革新の的になっているのです。筆者の子育て時代には紙おむつなどはなく、布おむつ全盛!家内はおむつの洗濯と干すのにてんてこ舞い。便利になったといえばそれまでですが、少し複雑な思いがします。

襁褓:ムツキ、聞き慣れない言葉かもしれませんが年配の小児科医ならオムツかぶれのことを襁褓皮膚炎と常用していたのでなじみある筈です。

各国の育児文化の違いもあり、オムツなしで乳幼児を育てる国や、オムツを外すトイレットトレーニングの時期も各国まちまち、わが国の平均はおよそ3歳半、米国は4歳前後だそうです。

訪日外国人客(インバウンド)の消費額は昨年3兆円台半ばになって過去最高を大幅に更新、中でも「爆買い」で名をはせた中国人観光客のお目当ては化粧品や単価の低い食料品とともに品質の優れた日本の「おむつ」にあって、まとめ買いも有名になりました。