あなたは信じますか? 血液型と性格の関係

2016.7.2

 血液型A型は勤勉で几帳面、B型は楽天的でマイペース型など、わが国では血液型と性格には一定の関係があると思い込んでいる人も少なくないようです。

 からかい半分、この手の噺を持ち出すことも少なくないでしょう。

 血液型と性格に関しては、ゲーム感覚で楽しみ他愛ない話をしている間はご愛敬なのですが、相手に不快な思いをさせたり、社会的差別につながる「ブラハラ(ブラッドタイプ・ハラスメント)」を引き起こす例もあり荒唐無稽と笑ってばかりもおられないのです。

 血液型と性格についての科学的考察は100年近く前から研究されてきたそうで、その相関を認めて昭和初期に一時脚光を浴びた「古川学説」もその後否定されています。

昭和40年代に作家の能見正比古氏が「血液型でわかる相性」など一連の著書を発表してから社会的関心が高まったようですが、氏が行った各種調査もその統計手法に問題ありとのことで評価から外れています。

その後、平成16年には血液型を扱う番組が年50本以上も放映され再びブームを迎えましたが、根拠のない噺だけに「放送倫理・番組向上機構(BPO)」が「社会的差別に通じる危険がある」として各放送局に注意を促すという出来事もあったようです。

 ところが昨年5月、弘前大学の土嶺章子氏らは「日本人の健常人において、ABO血液型の遺伝子型と性格特性には弱いながらも優位な関連が認められる」との研究成果を発表、荒唐無稽とばかり言っておれなくなって来たのです

 気質性格検査(TCI:Temperament and Character Inventory) を受けた1,427人の日本人健常者で、6つのABO遺伝子型あるいは4つのABO表現型と性格特性との関連を、年齢や性別で調整後に多変量解析を用いて評価した処、     TCIスコアはABO遺伝子型群間で有意な差が認められ、ABO式血液型の遺伝子型と性格特性が有意に関連することが明らかになったということです。

 血液型による性格の違いが本当に存在するのかどうかは、これらの研究の追試結果が証明してくれることになるでしょうが、戯言(ざれごと)が実は真実であったということにでもなれば、天地動??