災害の見本市

台風、氾濫・洪水、地震・・・

2016.9.12

 昨年9月の関東豪雨による鬼怒川水害から10日で1年、今年も熊本地震に始まり猛暑、台風10号による洪水・水害とまさに災害のオンパレードのような1年になりました。

 毎回指摘されるのが、情報伝達の遅れなど行政対応の不備や場当たり的対応、避難指示の遅れ、人的資源の不足や人員配置の弾力的運用など、同じ反省点の繰り返しで防災訓練が形骸化している実態が浮き彫りになっています。

 災害による被害を軽減するための方策を提言する「世界リスク報告書」なるものが8月25日に国連大学から発表されており、災害への脆弱性、世界リスク指標、災害への遭いやすさなどについて国別ランクが示されています。

 災害への脆弱性が高い上位15ヶ国の大半(13)はアフリカ諸国で、世界リスク指標の1位、2位もこの脆弱性1位、2位のアフリカのバヌアツ、トンガとなっています。

日本は、世界リスク指標(WRI)17位、災害への遭いやすさは171ヶ国中4位なのですが、脆弱性は158位と総合的には災害に強いという評価なのでしょうか。

世界リスク指標というのは、自然災害に遭う確率に加え、被害を拡大させる政治・経済・社会構造などを測る脆弱性を加味して災害による被害にどの程度遭いやすいかを評価したもので、わが国のように災害に遭いやすい割にはWRIがマシなのは、対策構造が優れていることを示しています。

このような状況を踏まえ、防災に積極的に取り組んでいる日本によるアフリカ諸国への支援が重要であると期待されているようです。わが国は、災害時にも対応できる医療体制、教育水準の高さや公衆衛生への投資によって将来の災害にも備えている点で評価が高くインフラや物流の観点からも、災害に見舞われることが多いとみなされている44ヶ国の中で3番目に対策が進んでいるとの高評価なのですが、よその国の噺のようにも聞こえませんか。

気象庁は25年9月、独自に「気象警戒レベル」分類(仮称)を決めて警報や注意報などの防災情報を危険度に応じて5段階に分けるしシステムを検討、今年からの導入に向けて詳細を詰めている処です。レベル1は危険度が最も低く、5は特別警戒を超え「重大な災害が発生し、さらに拡大する」状況を想定しており、非常時の対応が必要とされています(25.9.16、産経)

政府の中央防災会議でも、住民自身が適切な避難行動を判断できる防災地図(ハザードマップ)について国の責任に言及、広域避難の仕組み作りを促しています。