悲喜こもごも?

夏休みを短縮する動きが広がりそう!?

2017.8.8

 

ゲリラ豪雨や水害、各地に被害をもたらした居座り台風5号など、自然災害オンパレードの猛暑の夏になりました。

子供たちの夏休みも折り返し点が近づいてきましたが、いま、全国の公立小中学校で夏休みを短縮しようという動きが拡がっているそうです。

 その背景には、新学習指導要領を実施するにあたって授業日数を確保するためとか、教員の過重労働を解消するために学期中の1日当たりの授業時間を減らそうという意図もあるというのです。

また一方、夏休みなど長期休暇の一部を削って他の月の平日に振り替え、これに合わせて企業や官公庁の有給休暇の取得を促し、レジャーや観光などの個人消費の拡大につなげようという「キッズウイーク」創設の考えも登場しています(5月20日、産経夕刊)

例えば、夏休みを5日間短くする代わりに別の月の月曜〜金曜を休みにし、前後の土日と合わせて9連休にして消費拡大に結び付けようというのが「キッズウイーク」のねらいで、来年度からの実施を目指しています。果たして狙い通りに行くのかどうか、怪しげな皮算用に終わる気配も濃厚です。

今年の2月から始まった「プレミアムフライデー」ですが、外食や買い物、旅行など消費の機会が増えることによって、経済効果が上がると目論まれたのですが、実際に早く帰った人は数パーセント以下にとどまっているようです。

 夏休みの短縮には賛否両論があるようです。

両親が共働きという家庭では、いきいき教室や学童保育が充実しているならともかく、それらが未整備な地域や子供が発病しても病児保育などが利用できない所では、長い夏休みは憂鬱の種になりかねません。

学童保育を利用するにしても弁当の用意も必要であるし、送り迎えの手間も増えるということになって、給食が保証されている期間が長い方がマシと思う親も少なくないでしょう。

長時間労働の是正が働き方改革の柱とされ、教員の残業をいかに減らして負担を軽くするかも夏休み短縮の目的のはずなのですが、教育界の反応はいま一つで、これに賛同しない教員が多いのも現実です。新学習指導要領が2020年に完全実施に移されると、年間授業時間が増えて教員の負担がさらに増えるという現実が目の前にあるからのようです。