楽しみな?新学期 始まる

中には憂鬱な想いの子どもも

2017.9.5

 

 長かった夏休みも終わり、いよいよ新学期です。本欄8月8日号でも述べたように、夏休みの短縮で91日を待たずに新学期が始まった学校も少なくありません。自由研究の追い込みで汗だくのお父さんも少なくなかったのでは ?

 新学期が始まる91日は「防災の日」でもありますが、もう一つマスメディアに取り上げられる機会の多いニュースに「子供の自殺」があります。

 内閣府が発表する「自殺対策白書」によれば、自殺は新学期が始まる91日が突出して多いのだそうです。

2013年までの約40年間に自殺した18歳以下の小中、高校生は約1万8000人で、中でも9月1日は131人と突出、この日をはさんだ9日間をみると700人以上が自ら命を絶っていることになるようです(.23、毎日)。毎年この期間、日本のどこかで20人近い子どもが自殺しているという計算になります。 

いじめや不登校だけではなく、さまざまな不安や悩みを抱える子どもは多く、長い夏休みが終わって再び登校しなければと考えただけで心の重しになるとも記事は解説しています。SOS」の出し方を学校で教えることも必要でしょう。 

 自殺対策基本法の制定から昨年で10年になり、厚労省の有識者検討会はこの4月「自殺総合対策大綱」の報告書で、人口10万人当たりの自殺者数をさす「自殺死亡率」を、今後10年間で2015年と比べ30%以上減らす目標を掲げています。

 国内の自殺者数は16年が2万1897(男性15121人、女性6776)と7年連続で減少したものの、主要先進7ヵ国の中で日本の自殺死亡率は最も高く19.5(ちなみに米国は13.4人、英国は7.5人)、全諸外国と比較しても日本は6番目に高かったそうです。自殺は『個人の悩み」より「社会的な問題」と考える

特に高齢・若年層の自殺が深刻化しているようで、1534歳の自殺率(14)17.8人で、事故による死亡率6.9人の約2.6倍となりますが、これは先進7ヵ国では日本だけの現象だったようです。

 厚労省は、電話相談などに応じる「地域自殺予防情報センター」などの拡充を通じて予防の強化に取り組むとともに、自殺未遂者は6ヵ月以内に再び自殺を試みることが多いことから、これを防ぐモデル事業もすすめられています。

 対策大綱では、育児への不安や重圧などで精神的に不安定になる「産後うつ」対策の母親支援や、過労自殺につながる長時間労働の是正、若者の居場所作りやインターネットによる相談体制の充実などが打ち出されています。