恐るべき14

2019.1.23

 

同じようなタイトルが1月22日の朝刊各紙を飾っています。「恐るべし」といっても良い意味での表現で、スポーツの実力を驚嘆しての評価なのです。

東京体育館で行われた卓球の全日本選手権の男子シングルスでは、14歳の張本智和選手が、女子シングルスでも17歳の伊藤美誠選手が共に優勝して花を添え、2年後の東京五輪のメダルの期待が大いに膨らみました。

14歳6ヵ月は史上最年少での初優勝ということです。

今まで、男子シングルスは水谷隼選手(28)が過去10年間で7度もタイトルを獲得するというほど水谷選手の独壇場だったのです。4-2で敗れた水谷が「張本は強豪の中国選手と同じレベルにあり、誰がやっても勝てない」と兜を脱いだコメントを発していますが、水谷1人に頼ってきた日本に強力な新戦力が加わったことになります。

14歳といっても、張本選手は中国から卓球指導者として来日した父の宇()さんと、元世界選手権代表だった母親の張凌さんの長男として仙台で生まれ育ち、14年に日本国籍を取得したエリートで両親の英才教育のなせるワザと言えるでしょう。

平昌冬季五輪を控えたフリースタイルのW杯でも堀島選手が男子モーグルで優勝、スノーボードHP(ハーフパイプ)でメダルが有力視されている平野歩夢(19)、将棋界では14歳の藤井聡太選手が大活躍と10歳代(堀島選手は20)の実力者が文武の様々な領域で大活躍です。

甘やかされて育った末にこの頃の子はととかく批判されるのに反し、少子化で競技人口の底辺が狭くなったわりに各界で成績優秀な10歳代が目立つようになったのは何故なのでしょう。

一つには、幼児の頃からスポーツクラブでの専任コーチなどによる英才教育、少子で親がきめ細かく目と手をかけるようになったことなどが昔との雲泥の差として顕われているように思われます。

第一生命保険は毎年1月に「大人になったらなりたい職業」の調査結果を発表しています。日本人のノーベル賞受賞が続いたこともあって、男の子は「学者・博士」(15年ぶりの返り咲き)2位が野球選手、3位にサッカー選手、女の子は1位「食べ物屋さん」続いて看護婦さん、3位が保育園・幼稚園の先生と続き、男女とも4位に「お医者さん」がランクインしてはいるのですが。