体罰容認? しつけ? 虐待?

児童虐待疑い 初の6万人

2018.3.20

 

  虐待による子供の死亡事件は後を絶たず、毎日のように報道されています。

わが国は体罰天国の感さえあり、親が加害者の場合は「言うことをきかないから『しつけ』のつもりで叩いたと」きまって弁解しているのですが・・・。

 3月8日付け産経新聞夕刊によれば、虐待された疑いがあるとして昨年1年間に全国の警察が児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子供は、前年より1万1204人多い6万5431人で、13年連続の増加だったという警察庁の発表が報じられています。増加分の多くは「暴言などの心理的虐待」(総数4万6439人で前年比24.9%増の9256人)だったそうです。

 通告が増えた要因について「虐待への社会的関心の高まりで市民からの通報が増えた結果」とする警察庁の指摘にも触れられており、都道府県別では大阪が9305人で最多だったとのことです。

 子供の前での配偶者への暴力=面前DV(ドメステイックバイオレンス)も3万85人、育児放棄(ネグレクト)などの怠慢・拒否が6398人なども見逃せませんが、家庭と言う密室での出来事ゆえにこれらは氷山の一角なのではないでしょうか。被害者との関係については、実父が最多の448人、次いで実母304人の順だったそうです。

非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が、国内の2万人を対象とした「しつけに伴う子供への体罰」に関する意識調査では、「他に手段がない時」(39.3%)を含めて、6割近くの人が体罰を容認していたという結果でした。

「体罰は積極的に」派も1.2%、「必要に応じて」16.3%という数字とともに、体罰は世界53ヵ国が法律で禁止し、世界で初めて全面的に法律で禁止したスウェーデンでは、体罰容認派は1割しかいないことにも触れています(30.2.19各紙)

虐待やネグレクト(育児放棄)などをした親に対し、全国の家裁が出した「親権停止」制度20124月に始まり、平成281年間では83件と過去最多

になっています。児童相談所長による申し立てが増えたからだとも分析されているのですが・・(29.5.6、日経)。親権停止とは家裁が審判で親権を最長2年間停止でき、不服がある親は審判で取り消しを求めることも可能だそうです。

 児相への通告8536件と3年連続全国最多の大阪では、府警が適切に判断できるように4段階(AD)で「危険度を自動的に判定」できるチェックリスト式の独自システムを構築し、虐待の見逃し防止に努めています(29.5、産経)