妊娠中に魚をたべれば 聡明な赤ちゃん出産?


 これは、1月25日の毎日新聞にのった刺激的な記事の見出しです。

妊娠中の女性が「オメガ3脂肪酸」を含む魚を多く食べれば、生まれてくる子どもはより聡明(そうめい)で、社交的になる傾向があるという英米の研究者らの調査が紹介されています。

母親が出産前に魚をほとんど食べなかった子どもの言葉に関する知能指数は、平均よりも6ポイント低く、また、友人をつくるのも苦手で社会的順応性に劣るという結果であったということです。

魚は、心臓病などの大人の心臓病を予防するのに効果があることは疫学的にも証明されています。

イワシやサバなどの青魚に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などに、血栓を作りにくくし、動脈硬化を防ぐ働きがあるからだと考えられているからです。

約4万人を対象にした厚生労働省研究班の調査でも、魚を多く食べる人ではあまり食べない人に比べて、心筋梗塞のリスクを約6割低めることが判明しました。

さらに、魚を多く食べる人はあまり食べない人に比べ、乳がんにかかるリスクが約4割以上も低いことが文部科学省研究班の調査で証明され、2004年日本癌学会で発表されています。

また、EPAやDHAをたくさん摂ると、脳細胞が活性化され、脳の働きをイキイキとさせることも分かっています。

魚が体に良いといっても、いい事づくめとは限りません。

昨年8月、厚労省は、妊婦などに対し、クロマグロやキンメダイなど16種類の魚や鯨、貝などを食べ過ぎないよう呼びかける注意事項案をまとめています。(別項参照)

これらに含まれるメチル水銀が胎児の発達に影響する恐れがあるためで、週何回まで食べても心配ないかの目安が示されています。

この案には盛り込まれませんでしたが、「妊娠の1年前から」注意した方が良いとする意見もあったようです。

魚の功罪を考えると余り厳格な規制は好ましくないとも言えるのでしょう。



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