子どもの数、24年間連続して減少

毎年「こどもの日」になると、15歳未満の子ども数の発表が恒例となっています。

総務省による4月1日現在の人口推計値ですが、前年より15万人少ない1,765万人だそうです。

このうち、男の子は904万人、女の子は860万人となっていて、男の子のほうが40万人ばかり多めなのは毎年のことです。

子どもの数は24年間も連続して減り続け、総人口に占める割合も13.8%と、過去最低になっており、イタリアの14.2%、スペインの14.5%と最低記録を争っていますが、深刻な少子化を裏づけるかっこうとなっています。

1997年には、老年人口(65歳以上)が年少人口(0〜14歳)を逆転して上回るようになりました。

平成62年には、それぞれ35.7%、10.8%になるものと推計されていますが、まさに本格的な少子高齢社会の出現と言ってよいでしょう。

一人の女性が生涯に産む子どもの数である合計特殊出生率が、03年にはついに1.29になってしまったことは何度もお話しました。

日本の人口は、文明開化以前の「多産多死」から、工業化と都市化が進んで公衆衛生にも格段の改善がみられるようになって「多産少死」を経て、現代の「少産少子」の時代に入り、ついには人口が減り始めるという「人口減少社会」の到来をむかえることになったのです。

子どもの数が減り続けるだけならまだいいのですが、子どもの体力や運動能力の低下はそれ以上に深刻なようです。

現代っ子の身長は、親世代の子ども時代よりも2〜5cmも高くなったのに、握力や50b走などの筋力は逆に落ちていることが文部科学省の調査で判明しており、日常的に運動する子どもの方が、しない子どもよりすべての項目で成績がよいことも分かっています

子どもの運動能力は、1985年を境に低下傾向が強くなり、文科省の諮問機関である中央教育審議会(中教審)でもこの点が問題にされて、「1985年当時の体力」への回復が目標として挙げられています。

このような体力低下の原因としては、便利な世の中になって体を動かさなくなったことだけではなく、塾やお稽古事に追われて外遊びが減ったことや、テレビゲームに熱中するなど遊びの質が変化したことが問題にされています。

「外遊びの復活」が叫ばれてはいますが、いったん変質してしまった子どもの遊びのパターンは、たとえ安全な遊び場所が戸外に整備されたとしても、社会や生活の仕組みを変えようとしない限り、おいそれとは元に戻らないのではないでしょう



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