たかが唾液、されど唾液


  口の健康を気にする人が増え、口中ケア向けの多様な商品が続々市場に出回って活況を呈しているという報道が目につきます。(6月27日、産経新聞など)

  特に口臭を気にする人が少なくないんだそうで、ストレスがたまると唾液の分泌が減って口臭が強くなるという説も紹介されており、この考え方に従えば、口中ケア・グッズの伸びはストレス社会の反映ともいえるとのことです。

 慢性疲労症候群というナゾめいた病気があり、原因がよくは分かっていないのですが、HHV6やHHVというヘルペスウイルスに属するウイルスが原因の一つとも見られています。

 疲労が激しい人はこのウイルス量が増えるので、唾液の中のウイルスの量を測ったところ、残業のない人では、唾液1_リットル中のHHV6が平均500個、HHV7は平均5千個であるのに対して、残業の多い人では、どちらのウイルスも10倍以上も検出されたという結果が示されています。(慈恵医大・近藤一博教授の成績)

 唾液中のウイルス量をリトマス試験紙のような、なめるだけで分かる簡易キットが2、3年のうちには開発される見通しだそうで、そうなればペロリとなめるだけで疲れ具合が判定され、過労死や働き過ぎが未然に予防される可能性も出てくるというのです。

06年7月23日、朝日新聞報道) 

 このHHV6・7ウイルスが乳児の突発性発疹の原因ウイルスであるという事実は、わが国の研究者の手によって発見された貴重な業績なのです。

 微量の唾液や鼻水などから食物アレルギーを調べることのできる微小チップの試作に成功したしたという記事が6月18日づけの日経新聞に載っています。

徳島大学の木戸博教授らは、唾液などを検体とし、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に対する抗体について測定感度を20倍以上に向上させ、微量の試料(20? g)で最大600種類を、検出時間12時間で迅速に検査ができるシステムを開発したというものです。来年4月にはサンプル出荷が予定されているそうです。

唾液もなかなか捨てたものではないことがお解かりいただけましたでしょうか?


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