えっ 馬にもインフルエンザ?

 

 馬インフルエンザが猛威を振るい、中央競馬のみならず地方競馬にもウイルスが広がって各地のレースが中止に追い込まれていると聞くと、何か不思議な思いがしませんか。

鳥インフルエンザがやや沈静化した矢先にこの騒ぎ、馬にもインフルエンザと聞いて、えっと思われる方も少なくないでしょう。

 馬インフルエンザウイルスには1型と2型(H7N7H3N8タイプ)があって、感染力が強く、咳などによる飛まつ感染で広がるとされています。

ウイルスの伝播には「種の壁」が立ちはだかり、他の動物に簡単には感染しない仕組みがあるため、ヒトが馬インフルエンザにかかることはまずない筈と言われています。

インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の三種があり、ヒトに症状を起こすのはA型とB型で、C型は軽い風邪の症状しか示しません。

インフルエンザウイルスは、もともと野生の鳥類に分布していたものがC型、B型、A型の順にヒトに伝播し進化したものとされ、A型インフルエンザウイルスがヒトに伝播したのは約150年前と考えられています。

同じ頃にウマやブタ、アザラシやクジラなどの海獣類などにも伝播進化したものが現在のインフルエンザウイルスです。このようにA型ウイルスは宿主域の広いウイルスですが、先にも述べたように、種の壁を越えて他の種の動物に感染することは容易ではなく、幸運にも、トリ型インフルエンザがヒトの間で急激に拡大することがなかったのはそのためです。

しかしながら、ウイルスの遺伝子に変化が起こってヒトに簡単に感染を引き起こすような変異が見られた場合には、新型インフルエンザとなって世界的な大流行(パンデミック)が起こる危険性を秘めていると言えるでしょう。

 

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