子どもの肥満 C −メタボリック シンドロームA

 明けても暮れてもメタボ、メタボでお腹の周りが気になって仕方がないという人が少なくないようです。

 メタボリックシンドローム(症候群)が話題になるや、マスメディアは挙ってこの問題を取り上げ、国民も素直にこれに反応する、この日本人の真面目さ(?) が世界一の長寿を生み出している秘訣なのかもしれません。

 子どものメタボリックシンドロームの診断基準(厚生労働省研究班)については06年6月27日の「子どもの肥満B」にも、「子どもにもメタボリック・シンドローム?」というコラムに載せていますのでごらんください。

 この小児(6〜15歳)の診断基準では、

@腹囲が中学生では80a以上、

小学生では75a以上

もしくは 腹囲(a)÷身長(a)=0.5 以上

に当てはまり、かつ

  A血圧    収縮期125以上 もしくは 拡張期70mmHg以上

  B血糖値  100mg/dl 以上

  C血中脂質 中性脂肪 120mg/dl以上

  もしくは HDLコレステロール 40mg/dl 未満

 このAからCのうち2項目に該当する場合を、メタボリックシンドロームと診断することになっています。

この基準を用いた文部科学省の調査では、

肥満児の5〜20%、一般の子の0.5〜3%がメタボリックシンドロームと診断され、肥満児の7080%、一般の子の7〜8%が同症候群予備軍に相当するといわれています。

「予備軍」については、成人のような定義はないものの、腹囲が基準値を上回る場合は要注意とされているようです。

 成人の場合でも、腹囲を重視した診断基準に一部批判的な意見があるのも事実です。成長過程にある子どもではなおさら、このような診断基準を当てはめることへの懐疑論も少なくないのもうなずけないことでもありません。

子どもの肥満の7割は成人の肥満につながるとされます。そういった点から、子どもの頃の食事や運動などの生活習慣が、大人になってメタボリックシンドロームを招くかどうかの分かれ道になると言えるでしょう。

診断基準の是非はともあれ、スナック菓子やジュースの摂りすぎに注意し、ファストフードに偏ることなく、魚や緑黄色野菜を十分に採り入れた規則正しい食事、戸外での遊びや運動など、毎日の生活を変えていくことが病気の予防につながることだけは確かなようです。

母が喫煙 → 子はメタボ? ニコチンの影響大

1020日、日経夕刊)

お母さんが喫煙するために受動喫煙の状態にある子どもは、体内の「コチニン」というニコチン分解物質の値が非常に高く、状来メタボリック症候群になる恐れがあることが報告されています。

井埜利博群馬パース大学客員教授らのグループが埼玉県熊谷市の医師らとともに行った調査研究で分かったという報道です。

小学4年生1,048人を対象にした調査によれば、母親が喫煙者であった子どもは、尿中コチニン値が両親共に非喫煙者の子の10.5に上り、父親が喫煙者の場合と比べても4.5倍高かったというものです。

また尿中コチニン値が高いほど、動脈硬化を抑制する「善玉コレステロール:HDLコレステロール値が低く、メタボリック症候群の予備軍になると見られています。


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