インフルエンザ流行の出足は例年より早いようです


国立感染症研究所の報告では、インフルエンザの流行が例年より早く始まって、全国の保育所や小学校などで学級閉鎖などが増えつつあります。

全国約4,700の定点医療機関からの患者発生報告は3週連続で増加し、過去5年間では最多、11月中旬には既に12月並みの水準に達したとされています。

流行の中心はAソ連型が主ですが、流行が早く始まったからといって流行規模も大きくなるかどうかはもう少し推移を見守らないと判断できないでしょう。

流行が拡がればワクチンも受けにくいので、接種するなら今のうちということになりますが、10歳以下なのにまだ1回も受けていないという場合は、やや遅きに失した感がぬぐえません。

問題はかかってしまった時の対応で、特効薬「タミフル」を使うかどうかでしょう。

タミフル゜が抱える課題はいくつかありますが、(1) 1歳未満の乳児に対する安全性や有効性がはっきりしていないこと、(2) 異常行動の懸念から、原則として10歳以上には使えないこと、(3) 子どもの2割でタミフルの効かない耐性ウイルスが見つかっていることなどが挙げられます。

特に(2)タミフル服用後の異常行動、時には転落等の事故の出現については、因果関係は不明であるとされてはいますが、タミフルの服用が開始された後は、@異常行動が出現する可能性があること、A保護者は最低2日間、子どもが一人にならないように配慮することなどの注意が必要とされています。

タミフルをのんでいないインフルエンザの子どもでも異常行動が出現することがあり、これはインフルエンザそのものの症状であったり、時にはインフルエンザ脳症を引き起こして同様の症状が発現したりしている可能性があります。

さらに、10歳以下なら異常行動が出ない訳でもなく、10歳以上には原則使用しないことになった理由は、体が大きければ異常行動が起きた場合に親が制止できないからという考えからですから、10歳以下でも体の大きな子どもについては十分な危機管理をもって臨む必要があるでしょう。

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