プールの季節です 目の病気に注意しましょう!

 夏休み、本格的な夏を迎えプールで泳ぐ機会もぐんと増えることでしょう。

 この季節に流行が目立つのが「結膜炎」です。

結膜炎には細菌感染や、スギ花粉やハウスダストなどが原因で起こるアレルギー性結膜炎もありますが、夏はウイルス性のものが圧倒的に多いようです。

発汗も多く目の周りが不潔になりやすいこともあるでしょうが、プールでうつる結膜炎も少なくありません。

「プール熱」はその代表選手で、アデノウィルスという夏カゼのウイルスが原因で発症します。プール熱の正式な名前は「咽頭結膜熱」と言いますが、他に夏に流行しやすい病気としては「はやり目」と呼ばれる「流行性角結膜炎」も見逃せません。これもアデノウィルスのしわざによるもので、このウイルスはわれわれの周りにごく普通に存在する感染力の非常に強いウイルスで、多くの種類に分れ、風邪をおこしたり腸炎の原因になったりもします。

「学校伝染病」としては、前者は第2種、後者は第3種に分類されていますが、第2種は「飛まつ感染」で流行が広がる可能性が高いもので、「主要症状が消えてから2日以上経てから登園・登校」するのが望ましいとされています。

また、アデノウィルスは年余にわたって持続感染する場合もあると言われますから注意が必要です。

いずれも特効薬はない病気ですから、一度かかると10日から2週間程度は治りません。結膜炎の症状が見られたら、できるだけ早く眼科のお医者さんに診てもらうことが大切です。

「水泳をする時はゴーグルを着用し、水泳後の洗眼は避けた方が良い」という記事が6月15日の朝日新聞にのっています。

国立病院機構東京医療センターの山田・視覚研究部長の研究が紹介されていますが、健康な男女10人に都内のプールで使用されている平均的な塩素濃度の水に5分間目を浸した後に、水道水で洗眼した上で目の診察を行うと、角膜の炎症が観察されることがあるというものです。目の表面をおおう角膜の上皮には「涙液ムチン層」という感染防御の役目をもった部分があり、水泳の際に角膜上皮が塩素を含む水で傷つけられ、水道水で洗眼することによって涙液のムチン層も洗い流されて感染が起きやすくなるのではないかと推察されているそうです。