最悪のシナリオ ? ()

 

(10) 新型インフルエンザにかかった時はどうすればいいのでしょう?

 新型インフルエンザが発生し拡大し始めた時、感染の疑いのある人専用の初期対応施設として「発熱外来」が医療機関に設けられることになっています。

しかし、どのような医療機関にどのような規模の専門窓口を置くかなどの具体案は固まっておらず、政府が定めた新型インフルエンザ対策行動計画の5段階のうちの「国内発生早期」ならともかく、もつと進んだ「感染拡大、まん延、回復期」になると、外来は押し寄せる患者さんで大混乱をきたして「発熱外来」は機能しなくなるものと予想されます。

新型インフルエンザに対して誰も免疫がないということは、患者さんと最初に接触することになる発熱外来を担当する医師やスタッフがいの一番に感染してダウンしてしまう恐れが強いことを意味しており、また、インフルエンザではない人が発熱外来で新型インフルエンザに感染してしまう可能性も少なくないと予想されます。

政府は、「発熱外来」の設置をはじめ「行動計画の策定」を各都道府県に要請していますが、08年7月21日の毎日新聞によれば、発熱外来の設置場所(8県)、入院病床確保の見通し(13県)等医師の確保・配置など実効性のある準備が十分にはできていない現状が報告されており、発熱外来の設置場所が決まっているのは47都道府県のうち12県にとどまる(1月8日、日経)など、診療体制の早急な整備が課題となっている点が指摘されています。

新型インフルエンザの致死率の強さにもよりますが、流行拡大時には、軽い症状ならば外出しないで自宅療養を守るのが一番でしょう。指針案でも、1例目の患者が確認された時点で都道府県全域を休校にするという提案もあり、拡大防止には有効な手段ではないかと考えられます。