ボクたちも地球温暖化の片棒だって? モォー迷惑!

牛のげっぷが温暖化と関係

 

  地球温暖化阻止への新しい取り組みが進められていますが、試行錯誤、まさにこう着状態の様相を呈してきたようです。

 国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCCは、「温暖化の影響を最小限に抑えるには、先進国において1990年比で2540%の温室効果ガス排出量の削減が必要」としています。

 

国連環境計画(UNEP)は「グリーン・ニューディール(緑の内需)」政策を提唱し、太陽光や風力など再生可能エネルギー開発を初めとする脱温暖化ビジネスなどに投資先を広げることによって、持続可能な経済発展に取り組み始めました。

 ブッシュ政権時代には温暖化対策に消極的であった米国も、オバマ大統領がこの政策を推進し、2月に可決した過去最大の総額7870億j(約72兆円)規模の景気対策法案のうち、375億jをエネルギー対策に充て「緑の雇用」を増やす計画だということです。

わが政府も、温暖化ガス排出削減の中期目標案について、2020年時点で1990年比4%増から25%減までの5案を提示し、各案を採用した場合のGDP(実質国内総生産)や失業率への影響を併記しました。

6月までに日本の中期目標を決める方針だそうですが、各案とも決定打にはなりにくく、COP15(国連気候変動枠組み条約・第15回締約国会議)での合意は期待薄という状況のようです。

温暖化対策の国際的枠組みを決める交渉は各国の利害が交錯する上、「排出権ビジネス」が利権化し、さらには、「京都議定書」EUに有利で日本に不利な不平等条約との批判から大幅な削減目標に抵抗を示す産業界など、思惑や議論が輻輳して視界は曇ったままというのが現状です。         

 

地球温暖化は、主に、人間が化石燃料を燃やす結果として放出される毎年70tと推定される炭素によってもたらされていると考えられています。

ところが、や羊などの家畜が出す「げっぷ」に含まれるメタンも温暖化の片棒を担いでおり、世界の温室効果ガスの約5%にも達するといわれています。

牛や羊は複数の胃をもつ反すう動物で、胃の中に入ったエサは何百種類もの微生物によってエネルギーに変えられ、同時にできる水素やCO2からメタンガスが発生します。メタンはCO221倍もの温室効果があるため温暖化の原因の一つとなっています。犯人にされた牛こそいい迷惑ですが、日本では、環境省が推計したメタン排出量がCO2換算で700万d、温室効果ガス総排出量の0.5%に相当するとのことです。

米環境保護局も、06年の報告書で「人為的活動によるメタン排出量の1/3は家畜のげっぷによるもの」と指摘しているそうです。(21..4、毎日新聞)

 

牛が1日に出すげっぷの量は1頭につき10001500gで、その1/3がメタン、1年間の排出量に直すと乗用車が1万`走るのと同じくらいの温室効果になるそうです。

すべての反すう動物(約30億頭)の出すげっぷの量は、世界の温室効果ガスの約5%に上るといわれています。さらに、窒素肥料などから発生するN2OCO2の約300倍の温室効果があり、世界全体の農畜産分野から排出量は、温室効果ガス全体の1012%に相当するそうですから、決して無視できない量と言えるでしょう。

今後、人口増加や食生活の向上で肉食が増えると予想され、2020年にはメタン、N2Oともに90年比で最大60%も増えるとの予測もあるくらいです。