新型インフルエンザワクチン 接種前倒しで混乱に拍車

                                                     21.11.17

 

大阪では1114日から全国でも最も早く、一部の医療機関で、1歳から小学校3年生までの「健康な子ども」(基礎疾患や持病のない子ども)に対する新型インフルエンザワクチンの接種が始められました。

当初の優先順位では12月中旬開始と予定されていた子ども達ですが、重症化する子どもが急増していることから、厚労省が11月6日、「前倒し」接種を都道府県に要請したものです。前倒し接種の対象となる小児は約980万人。

 16日には、埼玉、和歌山、佐賀、長崎で同年齢層に、東京でも1歳〜就学前小児を対象に接種が始められました。6日に新たに355万回分のワクチンが出荷され、累計600万回分のワクチンが出回った計算になります。前倒しの趣旨はいいのですが、肝心のワクチンが足りず、各医療機関では、殺到する予約への対応と接種順の調整にてんてこ舞いの状況が続いています。供給されるワクチンの数や日程が明らかにされないことが混乱に拍車をかけているように思われます。

 一部の小児は重症化しやすく肺炎や脳症での入院が相次いでいるようですが、11月に入ってから新型インフルエンザで亡くなる乳幼児が急増していることが、日本小児科学会新型インフルエンザ対策室の調査で判明し、「子どもへのワクチン接種はできるだけ早く」と呼びかけがなされているそうです(1115日、朝日新聞報道)。