本格的なカゼのシーズンがやってきました

「うがい」の効果は?

                                                2010.12.

  急に寒くなってカゼが流行しだしました。

季節性のA香港型の流行が北海道や東北地方から広がり始めており、5週連続で報告数が増加。検出ウイルスの約7割はA香港型で占められています。

インフルエンザの流行は、全国約5000医療機関定点を対象にした感染症動向調査をもとに判定されますが、流行の目安となる1定点あたり患者1人を超えたのは今のところ北海道と宮崎県だけです。

懸念されていた新型インフルエンザの第2波の流行はまだ起こっていませんが、今季の流行はもうないのではないかという見解もみられるようです。

 

毎年カゼのシーズンになると、マスクやうがいなどのカゼ予防対策が勧められますが、果たして効果はあるのでしょうか?

厚労省や国立感染症研究所などから出されているマニュアルのほとんどは、「うがい」を奨励しています。

うがいには、咽頭粘膜を浄化して局所の感染防御機構を保つ作用があるので、ある程度は有効と考えられています。 

ただ、インフルエンザの場合には、ウイルスが鼻腔や咽頭から侵入して感染が成立するやいなや、猛烈な勢いで増殖をし始めますから、よほど頻繁にうがいを繰り返さない限り「うがい」の効果は限定的といえるかも知れません。

うがいは、専用のうがい液でなくても、緑茶や歯磨きで代用しても効果はあるようです。緑茶にはカテキンが、歯磨きクリームには界面活性剤が含まれているので、感染抑制効果や病原体の吸着効果などが期待できそうです。

 

うがいやマスクの着用以上に強調されるのは「手洗い」です。CDC(米国疾病管理予防センター)でも、インフルエンザ予防法の一つとして「手洗い」を最も強く推奨しています。気道感染に手洗いの励行というのはやや不思議な感想をもたれるでしょう。  

手に触れる身の回りの器物には病原体が付着している可能性があり、それに触れた手から口や鼻、目などを介して体内に入る結果、感染症にかかってしまうことになるからです。石けんと流水を用いて手と指の表面を満遍なく強くこすり流すことが肝要で、布タオルよりもペーパータオルで水分をふき取るようにする方がいいでしょう。