・・・がインフルエンザに有効?

                                                                        2010.12.28

  インフルエンザの報告数は第42週頃から増加しはじめ、第50週(1213日〜1220日)の総報告数は6758件。定点あたり報告数は1.41で、「流行開始」の目安とされる1.00を初めて上回り、いよいよ本格的な流行期に入ってきたのではないかと見られています。

 中でも、定点あたり8.26の佐賀県736の長崎県を筆頭に、北海道5.87、大分県2.55、宮城県2.52と続き、2以上が8都道府県、1台が13と増加しつつあります。

 昨年に大流行し、第2波流行が懸念される新型インフルエンザA/H1N1pdm型の流行は今のところ小規模で、流行の主体はA香港H3N2亜型が占めているようです。

 幼稚園や学校では大きな流行もないまま冬休みに入ったため、年末から正月にかけてのアウトブレイクはないものと見られますが、新学期からの流行には注意を払う必要があるでしょう。毎年、第6〜9週に流行のピークが来る傾向が強いため、1月下旬から2月にかけての動向が気になるところです。

インフルエンザの予防にはワクチン接種が一番の近道ですが、接種を受けているからかからないと言えないのがインフルエンザワクチンの泣き所でしょう。

ただ、タミフルやりレンザなど従来からの抗インフルエンザ剤に加え、今季からは吸入薬「イナビル」や、点滴静注剤「ラピアクタ」などの長時間作用型の抗インフルエンザ薬が新登場したため、かかっても対応策に幅が出来たことだけは確かなようです。

ワクチン以外の予防法としては、マスクやうがい、手洗いの励行、十分な睡眠や栄養に配慮することが何よりですが、インフルエンザウイルスに有効ではないかと思われる物質や方策が新聞などで紹介されることも少なくありません。そのいくつかを紹介しておきましょう。

その一つは「ココア」がインフルエンザ予防に効果があるというものです(1112日、毎日新聞)。

ワクチン接種を受けた健康成人をココアを3週間飲んだグループと飲まなかったグループに分けて、NK細胞(ナチュラルキラー細胞:免疫に関与し、ガン細胞や細菌・ウイルスなどの異物を撃退するリンパ球の一種)の活性やウイルスに対する抗体への影響を比較したところ、NK細胞活性の上昇程度はココアグループの方が高かったと紹介されています(日本ウイルス学会)。

また別の研究では、普通のカゼに対してもココアを飲むか飲まないかでカゼの発症率に差はなかったものの、飲んだグループの方は症状が軽くすんだという結果も報告されています。

さらにこの記事では、キノコ類にも免疫機能を高める作用(含まれているβ-グルカンなどの食物繊維の作用か)があることや、高麗ニンジンにもNK細胞を活性化させる働きがあることがネズミなどでの動物実験によって証明されている事実も紹介されています。

キノコ類に免疫増強作用があることは、富山大学の安東准教授らのマウスを使った動物実験で証明されており、普段からキノコで抵抗力をつけておけば感染予防につながるほか、副作用がある治療薬の使用量も減らせる可能性があることが期待されます(日本機能性食品医用学会)。

実験に使われたキノコは、ブナシメジ、ホワイトシメジ、ホンシメジで、感染後のマウス体重の減り具合もキノコを食べた群の方が少なかったということです(12/17、読売新聞)。

また、日本のメーカーが開発した空気清浄技術、ダイキンの「ストリーマ放電」やシャープのイオンクラスターなどもインフルエンザウイルスを分解・除去することが証明されており、NEDO(新エネルギー・産業技術倉庫ヴ開発機構)が開発した光触媒の新材料(酸化タングステンなど)は、可視光でも細菌やインフルエンザウイルス、有機物などを分解する効果が高いことが認められているそうです。

 

では佳い新年をお迎えくださいますように。