さあ 本格的な夏がやってきました

日本脳炎の予防接種はすみましたか

      
2010.7.6    

                                                    

  各地から豪雨の報が届いていますが、水銀柱はうなぎ上りで梅雨明けはもうすぐでしょう。夏はまた、蚊が活躍する季節でもあります。

 夏といえば気になるのが日本脳炎。ワクチンはお済みになったでしょうか?

 

従来の「マウス脳由来日本脳炎ワクチン」に代わり、新しく「細胞培養ワクチン」が開発され、その安全性が確認されたため、2010年4月から、日本脳炎予防接種の積極的勧奨が再開されたのです。

2009年6月から、日本脳炎の新ワクチンによる予防接種が4年ぶりに再開されましたが、ワクチン供給量の少なさ、副作用リスクや一部対象年齢への有効性の疑問などから勧奨中止の措置は継続されたままでした。

2005年、日本脳炎ワクチンの接種を受けた中学生が重症のADEM(急性散在性脳脊髄膜炎)という脳の病気を発症し、これをきっかけに2005年5月に日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨が差し控えられたのです。

接種を受けないとどうしても不安だという人とか、東南アジアなどの流行地に渡航しなければならないといった事情の人には接種が続けられてはいたのですが、事実上は中止に近い扱いとなっていました。

 

1989年にワクチンに用いられるウイルス株がより効果の高いものに変更された結果、日本脳炎患者は1992年以降、年間10名を超えることは一度もなかったのです。ワクチンが使用できるようになった1040年〜50年代でも、毎年数千人の患者が報告されていたといいますから、改良ワクチンの威力がお解かりいただけると思います。

 

 第T期の定期接種は、生後6ヶ月以上90ヶ月未満児に、初回免疫として1〜4週間の間隔で2回接種し、そのおよそ1年後に追加接種を1回行った上、9〜12歳で2期接種1回と、計4回受けることになっています。

ここで問題となるのは、複数回の接種途中で待ったをかけられ中断している児童はどうすればいいかです。

政府の方針に従って、追加接種や2期接種を中止したまま対象年齢を超えてしまった人は少なくない筈です。国のきまりでは、定期接種の対象年齢を超過してしまった人は「定期の予防接種としては扱えない」ということになっています。余りといえばあんまりですが、なんらかの救済措置を発動しないことには取り残される人が輩出することになりかねません。

 政府は、ワクチン供給量も勘案した上で今後考慮すると言明していますが、一刻も早く方針を決め、これらの人々が救済されるべきことは言うまでもないでしょう。