東北地方太平洋沖地震 子ども達への影響広がる

               フェイル・セーフ Fail-safe (多重安全)に学ぶ                                                                                 2011..29

「東日本大震災」で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます

人智を超えた凄まじい自然の猛威、マグニチュード(M) 9.0の大地震の前で、文明や文化の非力さ、自然には「想定外」なぞ存在しないという厳然たる事実を突きつけられた思いが致します。

?11 大震災から3週間以上が経ったというのに、未だ行方不明者1万5347人を数え、死者1万2321人、負傷者2865人(4月5日午前10時現在) と空前の災害となりました。

津波は10bを超える高さに及んだ所もあるようですが、三陸海岸は、縄文時代以降これまでにも再三にわたり大津波に襲われ、明治29年の大津波(三陸では『ヨダ』と呼ぶのだそうです)では50bの大波が襲い掛かってきたとも伝えられています。昭和の大津波に学んで建造された全国一の規簿を誇る大防潮堤をあざ笑うかのように、防潮堤を乗り越え街々をそして人々に襲いかかったのでした。

1995年の阪神淡路大震災を遥かに上回る惨状に慄然たる思いが致します。西宮市での被災経験を持つ筆者としてはとても他人事とは思えませんが、被害の大きさと悲惨さは比較を許さぬ凄まじさです。

地震や津波による直接的な被害とともに、福島原発の放射能漏れ事故の影響は抜き差しならない情況に入りつつあるようです。惨状はスリーマイルズ以上チェルノブイリ以下、深刻の度合いが強まっています。

震災から放射能拡散までの経緯を見ると、東京電力にはFail-safe (多重安全)の思想が欠如しているように思われます。故障や事故の際に、より安全な方に向けられる多重安全の発想をFail-safeというのだそうですが、初動対応の失敗が新たな過誤を呼ぶといった今回の顛末は適切さを欠いたと言われても仕方がなく、情報の信憑性と公開性に対する疑問が国民の不安と不信を増幅しているように思われます。

正確で十分な情報が得られていないのではないかという国民の多くの疑心暗鬼は払拭されず、テレビなどでの専門家による解説もなんとなく空疎で後味の悪さが残る感想が残ります。 想定を上回る天災だから仕方がないという弁護もなくはないようですが、東京電力叩きは強まるばかりです。 

3月24日には、水道水に含まれる放射性物質の含有量が基準値を超えたということで、自治体は水道水の摂取制限を呼びかけたのですが、まもなく濃度が低下したため殆どの摂取制限は解除されました。

この間、水道水の使用をめぐる混乱や、「乳児の水分不足」を懸念した日本小児科学会など3学会は25、「乳児が水分不足にならないよう、水分摂取を優先させるよう」に、また、水道水の代わりに硬水のミネラルウォーターで調乳する場合は、「ミネラルウォーターに含まれるカルシウムなどのミネラル分が赤ちゃんの腎臓に負担をかける」ので注意が必要だと警鐘を鳴らしています。

 避難所ではできるだけ母乳をと推奨されてはいるものの、日頃は母乳保育のお母さんでさえ、ストレスと疲労で母乳の出が悪くなっているケースが少なくないのではないかと思われます。哺乳瓶の洗浄や消毒が難しい避難所にあっては、使い捨ての紙コップを利用するのも勧められています。

 国立がん研究センターからは「放射性物質による健康被害は現時点ではほとんど問題はない」との見解が発せられており、自然放射能も含めて年間3.4ミリシーベルトまでの総被爆量なら人体には何ら問題とはならないとの事です。金町浄水場で検出された放射性ヨウ素程度であれば約1300gの水を飲んでやっと1ミリシーベルトに達する程度の放射能とされています。