スペイン産キュウリ原因説はぬれ衣?

ヨーロッパ 腸管出血性大腸菌O104感染事件

                                                                 2011..

                                                     

ドイツ北部を中心に欧州で拡大している腸管出血性大腸菌O104感染症は、その後も欧米13ヵ国に及び、患者2200人以上、死者22となりました。

当初、スペイン産キュウリが感染源と見られていましたが、その後の菌の遺伝子検査で「患者の菌とキュウリから検出された菌は別のタイプ」 ということで、キュウリはシロということになったのです。

5日になってドイツ北部ニーダーザンクセン州政府は、同州の農場で生産された「もやし」が感染源の可能性が高いと発表。農業従事者の少なくとも1人が大腸菌保菌者であることも判明しています。ところが翌6日には、もやしサンプルから菌は検出されず、再び感染源特定が難航する結果となり、ドイツ保健局は目下のところ確認作業に追われているとのことです。

ロシアはEU域内からの野菜輸入を停止しており、スペインは風評被害も加わって1週間で2億ユーロ(236億円)の損失を計上、EUに補償措置を求めようという事態にまで発展してしまいました。

感染の拡大とともに「細菌テロ説」まで飛び出す異常事態となりましたが、感染源をめぐる迷走は当分の間続きそうです。

日本の外務省も外国からの生野菜輸入を停止し、来週中には対策強化に乗り出すとのことです。いずれにしても、当面は手洗いなどを徹底し、生野菜の摂取を控えることが必要かと考えられます。