朝起床時の喫煙はガンのリスクを高める?

                                                   2011..16

  米国ペンシルバニア州立大学医学部の研究によると、「朝起きてすぐにタバコを吸う喫煙者では、起きて30分以上たってからでないと最初の一本を吸わない人に比べて、肺がんや頭頚部ガンのリスクが高くなる」 ということです。

起き抜けの喫煙がなぜ肺がんなどのリスクを高めるかは今後の研究に待つところが大きいでしょうが、朝起きてすぐにタバコを吸わなければおれない人はニコチンに対する依存度がより高く、その理由として遺伝的要因と個人的要因が複合したものではないかと推論されているようです。

ペンシルベニア大学の今回の研究では、肺がん患者4,775人と肺がん患者でない喫煙者2,835人を比較した結果、目覚めてから3160分後に喫煙した人では1時間以上経ってから喫煙した人に比較して、肺がんを発症する可能性が1.3倍も高く、30分以内に喫煙した人では1.79倍も高かったという結果でした。

子どもが朝の起き抜けにたばこを吸うわけはありませんが、朝起きてすぐにタバコを吸う人は寝タバコか寝室で吸う傾向が強いでしょうから、そばにいる子どもは受動喫煙に巻き込まれる機会が少なくないということになりかねません。

子どもは、受動喫煙によって成人後の発ガン率か高くなるばかりか、知能の発達が劣ったり、身長の伸びが悪くなるなどの弊害が出かねないことは前にもお知らせしました。

 

受動喫煙問題を重く見た厚労省も、分煙では不十分として昨年2月25日、病院や飲食店、ホテルなど多人数の人が利用する場所は原則として全面禁煙にするように要請する通知を出しています。

厚労省の調査では、回答者の76%が非喫煙者とはいえ、この要請への賛成が81%と圧倒的多数を占め、しかも喫煙者も40%が賛成に回ったという事実も示されています。

神奈川県では昨年4月、全国で始めて「受動喫煙防止条例」を定め、人が大勢集まる「屋内」では他人にタバコの煙を吸わせないようにしました。学校や病院、駅、デパートなどが禁煙義務の対象施設となっています。