子どもの35%に「花粉症」 ?

                                                                                2012.4.10


  ロート製薬の「子どもの花粉症アンケート」によると、35.6%の子どもは花粉症をもっているのだそうです (2月2日、産経新聞)

 実感としてはこれほど高率とは思えませんが、昔は珍しいといわれた「子どもの花粉症」が急増していることだけは確かなようです。

この報告では、平成18年の前回調査時よりも5.4%増加し、発症年齢も10歳以下が82.1%と低年齢化が進んでいる事実が浮き彫りになっています。さらに、両親とも花粉症をもっていて子どもも花粉症というケースは54.1%と高く、遺伝傾向が高いことも分かったということです。

 花粉症のみならずアレルギー性疾患が全般的に増えているのは紛れもない事実です。花粉症が子どもの間にも蔓延してきている背景には、戦後に植樹されたスギが一斉に成長期を迎え、花粉の飛散量が飛躍的に増加したことが挙げられています。林野庁は2008年、スギ花粉の発生源とされるスギ林9万5千fの半分を10年間で植え替える計画を立てましたが、採算割れで頓挫してしまったのです。

 花粉症の起因植物は50種類以上が知られていますが、日本人の花粉症の7割はスギ花粉によるものです。スギ花粉の飛散は2月下旬から始まり、飛散量は3月上旬から中旬にかけてピークを迎えます。その期間は約20日間くらいですから、ここをどう乗り切るかが対策のポイントになります。

4月以降に症状が強くなる人はヒノキ花粉やシラカバ花粉、6〜8月はイネ科の植物 (カモガヤやハルガヤなど)、8〜10月はブタクサなどの雑草類 (秋の花粉症) が主役になるようです。

 花粉飛散情報を新聞やテレビで把握しておくことも大切ですが、戸外で過ごす時間をセーブし、外出時には出来るだけ花粉にさらされないように心掛けることが大切です。花粉が付着しやすい毛糸のセーターやウールのコートなどは避けて、すべすべの衣類を着ることや、マスクや眼鏡を着用して吸い込む花粉量を極力抑えることが必要です。中でも、雨天や強風の翌日は特に注意が要るでしょう。

 花粉の飛散量は主に前年の夏の気象条件に左右され、日照時間が長く暑い夏は花芽がよく育ち、その翌春は多めになりがちです。そういう点からみると、今年の飛散量は比較的少ないのではないかと楽観視されています。

 花粉への配慮は戸外だけではなく、衣類や髪につけたままた屋内に持ち込まれ撒き散らされた花粉の影響も考慮に入れておかなければなりませんから、頻繁に掃除機で室内塵を減らす努力も求められます。

 NTTドコモでは、「環境センサーネットワーク」というシステムで収集した花粉の飛散量や気象条件などを「ドコモ花粉ライブ」情報として配信しています。センサー拠点は全国に4千ヶ所設置されており、福島第一原発事故による放射性セシウムの飛散情況、中でもセシウムがスギ花粉に付着して拡散していないかどうかなどにも活用されています。