定期予防接種 拡大

                  2012.5.22   

  厚労省は、2013年度からインフルエンザ菌b型(Hib =ヒブ)、小児用肺炎球菌ワクチン子宮頸がんの3ワクチンについて、定期予防接種 に加える方針を固めました(5月17日、各紙報道)。

 この3ワクチンは1011月から緊急事業として全市町村で公費助成されていますが、明23日の厚生科学審議会の部会での審議を経た上でこれを恒久化し、予防接種法に基づく接種に位置づけることになるので、厚労省は今国会に改正予防接種法案の提出を目指しています。

予防接種部会は昨年7月に、上記3ワクチンのほか水痘(水ぼうそう)おたふくかぜB型肝炎、成人肺炎球菌の計7ワクチンの定期接種化を視野に検討を進めてきましたが、この残り4ワクチンについても予算が確保され次第、順次、定期接種の対象とする方針になっています。ただ、7ワクチンを全て定期接種化する場合、年間約2000億円の財源が必要になるので、すんなり事が運ぶどうか不透明です。

現在、ヒブや小児用肺炎球菌ワクチンは公的接種されているとはいえ任意接種の扱いなので、予防接種法に基づく定期接種化がなされた場合、接種の努力義務化などにより感染症対策の強化が期待されるばかりでなく、接種による健康被害の救済措置(予防接種法・第11条〜18条)も明文化され、国民は安心して接種をうけることができることになるでしょう。

今後、財源の確保と費用負担の地域格差是正、接種対象者への広報の徹底などが課題となりそうです。

ヒブと肺炎球菌は0〜4歳児が対象になっているとはいえ、3歳、4歳児をもつ親の関心はやや薄い感があり、対象ワクチンが拡大されても大々的なキャンペーンが求められそうです。

               (関連記事:「ワクチン3種に助成 」(20101012日)