インフルエンザ予防接種 始まる

風疹による赤ちゃんの障害も懸念材料

                                                                            2013.10.1

  10月を迎え今年もインフルエンザの予防接種が始まりました。

今年は春先の風疹の流行やそれに伴うワクチン不足の話題もあって、インフルエンザワクチンへの関心も例年ほど高くないようにも感じられます。

 インフルエンザウイルスの遺伝子変異がどのように進んでいるのか、そして、トリ → ヒト感染がどの程度起こるようになっているのか、不安材料は少なくありません。

4月には、WHOも日本の国立感染症研究所も、「ヒトからヒトへの感染の証拠は見つかっていない」という見解を発表しています(4月16日、本HP「鳥インフルエンザ(H7N9) 日本への影響は?」参照)。

 H7N9型インフルエンザウイルスのヒトへの感染が確認され4月末で1ヵ月が経過、感染地域は中国東部から他の地域、更には台湾まで広がり、4月29日時点の感染者 は127人、うち24人が死亡しています。

 今季のインフルエンザワクチンには、A型株として、A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm0909年の新型)、A/テキサス/50/2012 (H3N2いわゆる香港型)、B型株として、B/マサチュセッツ/2/2012 が製造株として含まれていますが、製造過程にあるH7N9型に対しては無防備ということになります。

  国立感染症研究所は4月には中国からウイルスを入手し、国内のワクチンメーカー、厚労省らと情報交換しながらワクチン製造体制を整え新型ウイルスへの対応を取っているとのことです。

 一方、風疹の余波ということになりますと、毎週800人を超えた風疹の流行は5月をピークにその後は終息しつつあるものの、春に感染した妊婦さんから出産する予定のベビーが今年の秋から冬に集中することになり、これから先天性風疹症候群(CRS)の多発が懸念されることになります。

 春の流行で感染源となったのは2040歳代の男性だったのですが、感染者から配偶者や妊婦へ広がり、先天性風疹症候群は19を数えるに至っています。