子ども? 子供? こども?

「こども」の表記、「子供」に統一 ――文部科学省・公用文書

                                                  20131029

文部科学省は省内の公用文書の「こども」の表記を、6月下旬から、漢字書きの「子供」に統一することを決めました(25.9.20、日経)。

下村文科相は5月下旬、文化庁に対して「子ども」表記についてその経緯を調査するよう指示、これに関する内規が見当たらないとする報告を受けて文科省内での表記統一が指示されたものと伝えられています。文科省でも「子供」表記は専ら公用文書に限り強制的なものではないとされているようです。

文科省に限らず、これまでは各省の公用文書や白書の類いは「子ども」表記が一般的で、「少子化社会対策白書」でも「子ども」が、2004年に構想された「子ども・子育て応援プラン」などでもこの表記が用いられています。「子供」を使う新聞・放送も少なくはないのでずが、多くの新聞では「子ども」表記が優勢という印象です。

 この「子どもの表記」をめぐっては、思想的な立場からも意見が分かれて混乱しているのが実情で、国や自治体でも表記は統一されていませんでした。

「子供」の表記をめぐっては、「供」が大人の「お供」という従属的、差別的な用語であり、人権擁護の立場から容認できないとする意見に押されて、専ら「子ども」が支配的であったものです。これに対して「供」は蔑称などではなく単なるあて字であって、古くから「こ()」に複数を表す接尾語「ども」を付け用いられてきたものが、時代とともに単数にも複数にも用いられるようになったとされています。

更には「子ども」のように交ぜ書きするほうが不適当という意見も少なくはないようです。

交ぜ書きの是非はともかく、暫くはこれまでのように「子ども」、「子供」、「こども」が併用されるでしょうが、今後は次第に「子供」に統一されていく見通しも強いようです。