桜の季節にインフルエンザと麻疹(はしか) が流行

熊本で鳥インフルエンザ(高病原性H5型) も

2014..15

 桜も散り果てようかというのに、インフルエンザの流行はくすぶり続け、はしかの報告数もうなぎ昇りで、国立感染症研究所も流行に対する警告を発しています。

 「桜の季節、まだインフル」 (4月12日付け日経、「患者数、前年同期の2倍超、月末まで流行注意」)の報道が示すように、衰えたりといえどインフルエンザの流行もまだ続いており、国立感染症研究所の調査結果でも、4月6日までの1週間の総報告数は1定点あたり6.13で昨年同期の2.802倍を超えているとの記事が見られます。

 はしか(麻疹)の報告数も4月9日現在253件と、昨年1年間の総報告数232件を既に超え流行の勢いは留まる様子もないようですが、患者さんの三分の一はフィリピンやマレーシアなどへの海外渡航者の持ち込み例だそうです。 

麻疹に罹った記憶がないとか、麻疹ワクチンの接種が済んでいるのかどうかが曖昧な人、或いは、たとえワクチン接種はしていても10年も20年も余り麻疹の流行のない地域で過ごした人などは麻疹ワクチンを接種しておく必要がありますが、特に東南アジアへの旅行を予定している人はなおさら接種を急ぐべきでしょう。

  13日、熊本県・多良木町の養鶏場で鶏の大量死13日朝までに約1100羽)が発生、このうち鳥インフルエンザの簡易検査で6羽が陽性、うち2羽の遺伝子検査で高病原性インフルエンザウイルスH5が検出されたため、14日未明までに計11万2千羽の鶏の殺処分が行われたということです。

 熊本県は、この養鶏場の半径3`以内で飼育されている約4万3千羽の鶏と卵の移動を制限、半径3〜10`の約39万8千羽と卵の域外搬出を制限して感染拡大の防止に躍起になっています。

養鶏場に出入りする車両や関係者に対しても、石灰などによる厳重な消毒が進められており、環境省でも、養鶏場から半径10`圏内を「野鳥監視重点区域」に指定して、死んだ野鳥の早期発見に努めているそうです。

 農水省によると国内での発生は、2011年1月の宮崎県(県内の13農場に拡大し約102万羽を殺処分)に端を発し、愛知県、鹿児島県へ、さらに3月には千葉市での発生(7000羽 処分)を経験して以来、3年ぶりということになります。

国内での主な鳥インフルエンザ感染例は、2004年1月の山口県での高病原性H5N1型流行以降10数例が報告されており、この10年間で優に200万羽を超える鶏が殺処分を受けました。

鳥インフルエンザに限らず、麻疹もインフルエンザも今になってナゼ流行という疑問は残るのですが、空気が乾燥しすぎているから(?) という意見も少なくないようです。

鳥インフルエンザの感染ルートとしては、東南アジアやオーストラリアから渡り鳥が運んできたH5N1型」か、1月頃から韓国で大流行しているH5N8型」の二つの経路が想定できるとする専門家もいるようです。

インフルエンザウイルスの表面には、HANAからなる多数の棘(スパイク)が存在し、HANAの性質の違いでA型ウイルスの性質が決定されますが、鳥インフルエンザウイルスのNAは1〜9に分かれているものの、今回の鳥インフルエンザのNAが何番かはまだ分からないということです。

昨年の今頃は、中国におけるH7N9型鳥インフルエンザの流行が話題になり(感染100人超、死者20人: 2013年4月22日、各紙)、ウイルスの遺伝子変異で人への適応性を高めているから「パンデミック(世界的大流行)の可能性も否定できない」とする意見も強かったのでした。

いずれにしても、鶏肉や卵を食べても人に感染することはなく安全という見解は確立しているので風評に惑わされないようにすることが大切でしょう。