消えた紙おむつ 繰り返されるオムツ狂想曲 

たかが紙のことだとしても、笑いごとではすまないようです

2014.11.11  

 紙おむつを買おうにも、特に花王「メリーズ」は多くの店で品切れとなっていて、困っておられる家庭も少なくないのではないかと思います。

「消えた紙おむつ 中国人暗躍」(1029日、産経夕刊)は、少子化の日本で起きた不可解な現象としてこの問題を取り上げ、「中国製は怖い。信用できる日本製の紙おむつがほしい」とメリーズの人気が中国で加熱し、転売すれば大きな収益になることが背景にあると解説しています。

その原因についに捜査のメスが入り、1015日には、兵庫県警が出入国管理法違反(資格外活動)で中国籍の3容疑者を逮捕、1029日には、メリーズ2袋を万引きしたとして中国籍の容疑者が逮捕されるという事件が発生しています。万引き男の車中には、ほかにも6袋の紙おむつが積まれていたとのことです。  紙おむつが投機の対象となり、日本での買い占め騒動が起きているようなのです(いずれも新聞報道)

 メリーズは肌に優しいと中国で人気が高く、昨年1月からは中国でも生産が開始されたものの品薄状態が常態化し、現地では倍以上の値段で取引されることもあるのだそうです。

紙おむつ騒動は年前にもありました。

紙おむつ用の「SAP(高吸水性樹脂)とその原料となる「アクリル酸」の圧倒的シェアをもつ「日本触媒」という会社の姫路製造所で爆発事故が起き、世界シェアでも25%を占める生産能力の同社の供給が止まることによって、予想通り紙おむつ減産騒ぎとなったのです。

世界中の紙おむつの吸水ポリマーの4分の1は日本触媒の製品で、特に同社への依存度の高かった米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)をはじめ、おむつメーカー各社は大きな被害をこうむったことは言うまでもありません。

布オムツを愛好するママもごく少数派となった今、たかが紙おむつとはいえこの吸収剤は体積の1000倍の水分を吸収する特性を有するため、無ければないでパニックが起こるのも無理からぬことでしょう。