やせ女子と生まれた子供の生活習慣病

20歳代女性の5人に1人が『痩せ』

2015.4.7

 

 肥満は今や大きな社会問題ですが、「やせ女子」はもっと根の深いものです。

 自分の容ぼうを気にし、スタイルの良い芸能人に憧れる若い女性の「やせ願望」は並大抵ではなく、ごく普通の体格なのに自分は肥満だと思い込んでいる女性が少なくないようです。

世の男性は痩せぎすの女性を好まない傾向が強いのに、そうは思っていない女性が多いのかもしれません。

 体重(`)を身長(b)の2乗で割った数値(体重÷身長÷身長)を体格指数(BMI)と呼び肥満度を表す指標としていますが、「22」を標準(理想体重)に「18.5以上25未満」を普通体重、「18.5未満」をやせ、「25以上」は肥満とされています。

厚労省の2013国民健康・栄養調査の結果でも、痩せ型の女性は対前年比0.9%増の12.3%を占め、特に20歳代の女性では21.5%と最も高く「5人に1人が『痩せ』」という状態が定着しており、データが残っている1980年以降で最高なのだそうです。逆に肥満の女性は20.3%で減少傾向にあります。

 この減量志向は20歳〜40歳代の女性に強く、最も有疾患率の低いとされる理想体重(BMI 22)とは乖離の度合いが強くなっているため、将来の健康面での不安が憂慮されています。

 全体の平均的なエネルギー摂取量が極端に少なくなっており、特に20代女性は1628`カロリーと、1946年終戦直後の都市部の平均値1696`カロリーよりも低い状態なのだそうです(3月17-18日、毎日新聞)。

20代女性の食事量と内容が不十分なことからビタミンやミネラルなどの微量栄養素も不足しがちとなり、妊娠初期の女性にビタミンB群の一種「葉酸」不足の状態が続くと脊椎破裂などの先天性障害や、母体低栄養によって運命づけられかねない出産後の子供のメタボリックシンドロームにつながる危険性を秘めているのだそうです。

 最近の傾向として、新生児の出生時体重が低くなりつつあり、その原因として妊婦の高齢化もさることながら、妊婦の低栄養状態に伴う母胎内環境などの反映ではないかとも見られています。

出生時体重が将来の生活習慣病の発症と強い関連性を持っており、出生時の体格が成人後のU型糖尿病、高血圧や心血管系疾患の発症や、12歳時のBMIに影響するという「成人病胎児期発症(起源)説」の根拠ともなっています。