「食」への関心の高まり?

機能性表示食品制度が始まる

2015.4.28

期限切れ食品、食品添加物、残留農薬、遺伝子組み換え食品・・・など食べ物に関する様々な問題が持ち上がって「食の安全」に関心が高まる中、子供にはできるだけ自然で安全な食べ物を食べさせたいと思う親が増えるのは当然の成り行きなのかも知れません。

「脳の健康を保つ食事」とか、「子供の脳神経の発育を促す食品」などを求める声が高まる一方、コーヒーの習慣的摂取が様々なガンのリスク低減に役立つと分かってからは、発ガン抑制に働く食べ物を求める研究が盛んになっているのも事実です。

「ゼロリスク」を求める妊娠中や出産を控えた女性も少なくないようですが、01年に338品目であった「指定添加物(化学的合成添加物)」は、現在443品目に増えており、中には発がん性などが確認されて指定添加物から削除された食品も60品目以上に及んでいます。

農林水産省は2016年をメドに、現行制度の審査体制などを大幅に強化して農産物の安全性を保障する新しい認証制度を創ることにしました。

その背景には、2020年に農林水産物の輸出を今の1.6倍の1兆円に増やすという政府目標があることと、農産物の安全性を認証する日本独自の仕組みJGAPは、食品安全の国際組織であるGFSI の承認基準との間にギャップを生じているため、これを是正して「輸出用GAP(仮称)」を整備してGFSIの基準に沿ったものにしようという意図があるようです。

 このような世相の中、子供には余り関係ないかもしれませんが、4月から新たに「機能性表示食品」制度が始まりました。

 機能性表示の対象は、野菜や肉、魚などの生鮮品やサプリメント(栄養補助食品)など食品全般を網羅する世界初の制度で、「骨の健康を保つ ミカン」、「目の健康維持に役立つ ほうれんそう」などの表示が見られることになりそうです。

既に20年以上の歴史がある「トクホ:特定保健用食品」と異なり、国(食品安全委員会など)の審査・許可が不要で、企業の責任で処理できる新制度は「体脂肪を減らす」、「血糖値の上昇を抑える」などの謳い文句を食品に表示できることになっています。

しかし、ヒトへの試験はトクホ審査の要件と同等で基準はトクホと同じかそれ以上に厳しく、トクホより圧倒的に多い情報をあらかじめオープンにすることで消費者自身が自分で判断する仕組みになっています。

新制度では、事業者が科学的根拠を臨床試験で示したデータや論文、成分の含有量などを消費者庁に届けておく必要があり、届け出てから60日後に販売できる仕組みになっています。この制度にもとづいた商品は、6月半ばにも店頭に登場する見込みだそうです。