おたふくかぜ 流行の兆し?

定期接種の早期導入が望まれる

2016.2.16

 

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)全国的流行の兆し」という報道が1〜2月の各紙に載っています。

 国立感染症研究所の集計では、約4年半ぶりの流行の兆しであり、この時期の報告数としては過去10年間で3番目多いということです。

国立感染研によると、報告数は昨年末ごろから高い水準で推移しており、2月10日までの1週間の全国約3千の小児科定点からの報告患者数は3771人、1定点あたり1.20人と多く、佐賀県、宮崎県、石川県や沖縄県の4県では「注意報レベルの3」を超えています。

 おたふくかぜ(ムンプス)はムンプスウイルスの感染で発症し、約2〜3週間の潜伏期を経て耳や顎の下が腫れる感染症で、通常は2週間以内に自然に軽快するとはいえ、髄膜炎の合併、千人に1人程度の割合で難聴を来すことがあるという厄介な病気なのです。

3〜5年周期で流行、06年、10-11年にも流行があり、年齢としては4歳、6歳、3歳の順に多く、この年齢層だけで約6割を占めるのが常です。毎年5〜7月の夏季に報告数が多く、冬場に報告数が増えるのはここ1、2年の傾向とも言えそうです。

 「水ぼうそう患者 過去10年で最低」(今年前半の定点報告数)、これは昨年8月6日の毎日新聞の記事ですが、「毎年冬から春にかけて子ども中心に大きな流行のある水痘の患者数が前年終わりごろから大幅に減少し、今年前半は過去10年で最低となった」との国立感染研の報告が紹介されています。

 「平成2610月から『水痘ワクチン』が子どもの定期接種の対象になったため、免疫を持つ子が増えて流行が抑えられた可能性がある」との見解も紹介されています。

 B型肝炎ワクチン 10月から定期接種」25日、厚労省の専門家部会が「B型肝炎ワクチン」の定期接種導入を決定。対象は今年4月以降に生まれる0歳児で、生後2、3、7〜8カ月の計3回接種を標準とするものです。

B型肝炎ワクチン」の定期接種は、かねてより懸案であったものですが、消費税値上げがらみの財源の問題等でのびのびになっていたのです。

「おたふくかぜワクチン」も定期接種の方針が決まっているのですが、同じように財源の問題もあって導入時期は闇の中のようです。