インフルエンザ流行  峠越え?

2016.3.8  

 例年12月には流行期に入るインフルエンザですが、昨年1228日〜1月3日1週間の全国の定点あたり報告数は0.89と、流行開始の目安である「1」を下回りました。

年明けに流行期がずれ込むのは、20062007年シーズン以来9年ぶりとのことです。

 その後、2016年1月4日〜10日1週間の患者数は1定点あたり2.03と流行入りを認め、第4週(1月2531)には1定点あたり22.57から第5週は34.66、第6週には39.97「流行警報レベル」30を超えて本格的な流行に突入しました。最も多い愛知県では、第6週58.5、第7週55.5ながら、首都圏や大阪など26都道府県でも減少し始めています。医療機関を受診した患者数は前週より19万人減の約186万人に減少したものの、学級・学年閉鎖数は逆に74施設増の6359施設となっていることから、流行まだまだ終息しないものと思われます。

 このように流行が年明けにずれ込んだのは暖冬で湿度も高かったことが影響しているのではないかとの指摘もありますが、本当の理由は不明と言わざるを得ません。

昨季の2014/2015年シーズンには、例年より3週間ほど早く定点あたり1を超え、年末第52週には34.3と最近10年間では最も早く警報レベルに到達。その背景には、ウイルスに抗原変位が起きウイルスに対する人体側の備えが十分ではなかったからではないかという推論もなされています。

今季第5週の定点あたり報告数が31.6と警報値になった大阪でも全国と同様の動向が見られ、第7週39.6、第8週(2月22日〜2月28)には39.1と依然高値ながらも減少に転じて流行のピークは過ぎたものと思われます。

 流行の主役はA(H1N1)pdm09A(H3N2)香港型亜型で、ここ数年みられた流行後期のB型インフルエンザの流行は既に1月に始まっており、2〜3月はこの3タイプの三つどもえ流行が続く結果となりました。そのため、A型に2度罹る児童も少なくなく、インフルエンザの予防接種を受けているのにと割り切れぬ感情を残した保護者もあるようです。