感染性胃腸炎 大流行

ノロウイルス ?

2016.12.16

ノロウイルスなどによる嘔吐・下痢を引き起こす感染性胃腸炎が、過去10年間の同時期と比べても大きな流行になっており、各地で学級閉鎖などが相次いでいるようです。

国立感染症研究所による調査では、今月4日までの1週間の患者報告数は5万4876人となっており昨年同期の3倍、流行の中心はノロウイルスとみられています。

1医療機関あたりで比較すると、2015年は6.42人であったものが今年は17.37人、約3倍となっており、宮城45.75人、山形33.47人、三重27.71人の順に報告数は多く、10都県が警報レベルとされる20を超えています。

今回の流行でも、糞便のウイルス迅速検査(イムノクロマト法)でノロウイルスが証明されない児童も多く、感染性胃腸炎の原因はノロウイルスだけではなさそうと見られています。また迅速検査も遺伝子型が変異した新型のノロウイルスには対応できないものもあり、迅速検査陰性だからノロではないとも言えないようです。

現在流行中のウイルス株は、GU・2」というタイプが多く20092012年に流行してから鳴りを潜めていたので、かかった既往もなく免疫のない乳幼児が多いために流行が拡大しているのではないかと考えられています。

過去にも、新型の登場があった2006年には過去最悪の感染者が発生、2012年にも新型の大流行記録がありました。昨シーズンにも、GU・17変異株」という新たな遺伝子型のノロウイルスが流行の主役となり、流行の拡大が懸念され警戒が呼びかけられたものの大流行にならずに終焉した年もあります。

ノロウイルスには5つの遺伝子型(GT〜X)があります。ヒトに感染するのはGT、U、Vに限られ、GTには9種類、GUは22種類というように遺伝子が多いばかりでなく、遺伝子の組み換えが頻繁に起こることが知られています。

今年もあと残りわずか、「餅つき」は冬の風物詩、幼稚園や保育園でのお馴染みの光景となっています。ところが、子供たちが楽しみにしているこの餅つきを介してノロウイルス感染が広がるというハプニングは歳末の恒例事例となっており、餅つき行事を中止にする園も決して少なくないようなのです。

手洗い、加熱、次亜塩素酸ナトリウム・スプレー(商品名:プラス・シー など)などを噴霧して予防法を徹底することが必要でしょう。