子供の視力 最悪更新

2016年度 学校保健統計調査

2017.2.14

 文部科学省の2016年度学校保健統計調査(速報)によれば、裸眼の視力が「1.0未満」の子供の割合が小中高で過去最高になったということです(2016.12.23、日経報道)

 これは全国の517343万7千人(全体の25.3%)を対象にした調査に基づくもので、視力が1.0未満の子供の割合は小学校が31.46%、中学校が54.63%、高校が65.98%と、いずれも過去最高を更新したことが判明しました。

スマートフォンやテレビゲームの長時間利用が影響したのではないか」というのが文科省の見解です。

 一方、幼稚園児の視力低下は27.94%で、過去最高の08年度の28.93%を下回りはしたものの3年連続で上昇しているというように、視力低下の増加や低年齢化が目立つ傾向が顕著です。

 この保健統計調査では、他に虫歯の有無(中学、高校は過去最低)、肥満児童の割合などについても報告されていますが、肥満傾向児の割合は10年前に比べて減少傾向にあると言われており、好ましい流れではないでしょうか。

 学校では見え方を4段階に分けて評価する370方式」が日常的に用いられますが、A(1.0以上)「1番後ろの席からでも黒板の文字がよく見える」、B(0.70.9)は「後ろの方でも黒板の文字はほとんど読めるが、眼科受診が望ましい」、C(0.30.6)は、「後ろの方では黒板の文字は見えがたい」、D(0.2以下)「前の方でも黒板の見え方は十分ではない」に区分、評価されます。簡便で費用も余りかからず、年少者の理解も得られやすいという利点が挙げることができます。

 幼稚園における視力検査の実施率は48.3%、保育園では34.7%、就学時健診における視力検査の実施率も90.5%で十分とは言い難く、都道府県によっては更に低率の地域もあって、学校保健安全法に基づいた適正な運用が望まれるところです。

 子供の視力低下は文科省の指摘する通りスマホなどの使い過ぎも影響しているのでしょうが、夏のプール熱で代表される「アデノウイルス」感染症が重症化しても起こり得ますので、シャワーや手洗いなど目の衛生には特に注意をはらい、突発的な視力低下に備える必要もありそうです。