インフルエンザ トロイカ流行 ?

2018.2.13

 

 大阪におけるインフルエンザの報告数は定点あたり45.0で、警報レベル基準値の1定点あたり30.0を超えて流行が続いており、B型が54.9%といぜん中心となっています。

2番目にはAH1pdm(2009年に新型として流行したタイプ) に代わってAH3(香港型)33.3%に浮上し、まさに三つどもえの流行状況です。昔々にトロイカ流行と呼ばれた流行に似て来たようにも感じます。

 4日までの1週間(5)の全国患者数も、定点あたり54.333週連続して最多を更新したことが厚労省から発表されており、31道府県で前週よりも増加、16都県で減少しています。

全国的にもB型を追いかける形でA香港型が追随するパターンとなり、1週間の推計患者数も前週より8万人多い約282万人に達しており、2017年第36週以降の受診者総数の累積は約1,393万人と推計されています。

学年・学級閉鎖数も保育所・幼稚園・小中高校で1万752施設と、昨年同期の約1.5倍を数えるまでになっています。

これらいずれかの異なるA型に複数回感染したり、A型に罹患したのに更にB型に感染することもありうるわけで、日常的にもそういった症例を経験されている先生も少なくないようです。体調の維持に努めるとともに手洗いやうがいなどの予防策を守ることが大切でしょう。

今季の流行の騰勢の背景にはワクチン供給遅れも大きいのでしょうが、流行株とワクチン株の抗原性の乖離があることも問題となっているようです。

現在のワクチンは、ワクチン原株として選択されたウイルスを鶏卵で継体培養して製造されていますが、継体の間に、ウイルスが鶏卵馴化を起こしてアミノ酸置換が起き、抗原が変異(抗原性の変化)して流行株とワクチン株の抗原性が一致しなくなるのではないか、すなわち、ワクチンの効果が得られにくくなっているのではと推計されているようです。