暑さ と からだ

- 熱中症に注意

                                                      

 やっと梅雨が明けたようです。

気象庁は7月30日、近畿、北陸、東海、中国、関東甲信で、梅雨は明けたとみられると発表しました。

各地方とも、梅雨明けは平年より8〜11日も遅く、記録が分かっている1951年以降、近畿地方は、03年、88年、98年に次いで、4番目に遅い梅雨明けなんだそうです。

地球温暖化によって梅雨明けが遅れることは、別の欄でお伝えしてあります。

暑さはこれからが本番です。入道雲が広がり、水銀柱がぐんぐん上がると、新聞には、「熱中症」に関する記事が目に付くようになります。

 熱中症についても、トピックス「2005年6月28日」号に載せていますので、参考にして下さい。

環境省は、 「環境省熱中症予防サイト」を設けて、熱中症の発生危険度「暑さ指数」(WBGT) の予測値を5段階に色わけして表示し、全国の6地域ごとに公表しています。

暑さ指数は、湿度、気温、風などから人へのストレスを数値化したもので、WBGT温度が31度以上の時(気温なら大体35℃以上)は、皮膚温よりも気温の方が高くなるので、「運動は原則禁止」を勧めています。

また、保健指導マニュアルを掲載して「熱中症の対処法」も示していますので、参考にしてください。


 環境省熱中症予防サイト

http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/index.html

あせも(汗疹) と あせものより (化膿性汗孔周囲炎)

赤ちゃんにとって、あせもは夏の風物詩でしたが、エアコンとシャワーの登場は何よりの特効薬となりました。

とはいえ、異常気象のせいか夏はだんだん暑くなっているように感じられますし、あせもだらけで来院される乳幼児は決して減ってはいないようです。

03年には、フランスで約1万5千人が熱波で亡くなったのに、同じ夏の日本では93年以来の冷夏と11月の記録的残暑に、04年は一転して列島21地点で観測史上最高を記録する酷暑というように、まさに異常気象と呼ぶにふさわしい状態なのです。

熱帯夜も年々増えてきているように思われ、汗っかきの赤ちゃん(基礎代謝が高い上に、体表面積1uあたりの発汗量は成人の2倍)にとって、緩めのクーラーではなかなか追いつかないようです。

特に東京や大阪などの6大都市の平均気温は、20世紀中に2〜3度も上昇したといわれ、その原因として、冷房設備の排出熱や車の排気熱、舗装面積の増大、緑地・水面の減少などによる「ヒートアイランド現象」 (都市部の気温が郊外より高くなる)が問題になっています。

汗が出ることは不愉快には違いないのですが、汗は体の表面で気化して熱を放散して体温を調節するという大切な働きを持っています。

あせもは、エクリン汗腺が詰まって汗が皮表に流れ出なくなり、汗管(汗の排出管)が破れた時にできます。

詰まる部位によって、「水晶様汗疹(白いあせも)」、赤くなる「紅色汗疹(紅いあせも)」などに分かれますが、あせもが全身に広がったりすると体温調節がうまくいかず「熱中症」の原因になったりすることもあります。

あせもは、まず皮膚の表面にいる表皮ブドウ球菌が増加し、その毒素が汗管を障害することによって生じる物質が汗孔を防ぐことによって汗管がつまり、できるのではないかと考えられています。

あせもは、かき破ると「とびひ」になったり、湿疹様変化を起こすこともあります。

更には、化膿して「あせものより」 (化膿性汗孔周囲炎)「汗腺膿瘍」に発展して、重くなると発熱したり、耳の後ろのリンパ節が腫れたりすることもあります。


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