サルモネラ菌

 卵1万個のうちおよそ3個程度の割りで、サルモネラ菌の感染がありうるというお話は、2006年3月14日のトピックス「ミドリガメから重症のサルモネラ菌感染」の中でもお伝えしたとおりです。

 サルモネラ菌は、サルモネラ・エンテリティディスを初め、食中毒を起こす菌の代表選手で、牛や鶏の腸管に常在し、特に卵の殻に付着していることが少なくありません。

 先日、サルモネラ脳炎で亡くなった子どものニュースが報じられましたが、生卵かけご飯によるものではないかと推定されています。

 全国の養鶏業者が加入する「日本養鶏協会」が、サルモネラ菌感染の実態を確かめるための初めての全国調査を行い、養鶏場の鶏糞か、ちり・ほこりのいずれかからサルモネラ菌が検出される率は、全体の26.5に上るという事実が分かったということです。(9月15日、朝日新聞)

 記事の中で、この割合はEU(欧州連合)諸国の陽性率の平均2030%とあまり違いはないものの、ほぼゼロの北欧と比べて改善の余地があることや、今回の調査対象となった養鶏場は比較的優良な養鶏場が対象となっているため、実態とはややかけ離れているのではないかという感想も紹介されています。

 サルモネラ菌に感染した鶏は、高い場合で数%程度の確立で感染卵を産むという研究報告があることにも触れられており、農水省では来年度から5年間かけて、食品の生産から販売現場までの微生物汚染の調査を行う方針を打ち出したとの事です。

 家庭用のパック卵に賞味期限の表示が義務付けられて8年がたち、卵とサルモネラ菌に関する知識は広く国民の間に知られるようになってはきましたが、まだまだ十分とは言えません。

 購入後は必ず10℃以下の冷蔵庫に保管し、賞味期限を過ぎた卵や、殻が破れたり、ひび割れした卵を使う場合は、必ず加熱して食べるようにしてください。


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