子どもの肥満 B

子どもの肥満が、世界の先進国にとって頭痛の種となっていることはご存知でしょう。

中でも米国では大きな社会問題となっており、6−19歳のうち5人に1人は肥満児か、適正水準を上回るという現実に、ブッシュ政権もその対策に躍起になっています。

 子どものみならずあらゆる年齢層で肥満が深刻化していることは、テレビの映像でもよく分かることです。

大人にいたっては3人に1人が肥満、過剰体重の人は3人に2人といわれ、肥満を促進させ、それに歯止めをかけられないような生活習慣や社会環境になってしまっていることに根本的な原因が求められそうです。

脂っこい食べ物や過剰なカロリー摂取が肥満の背景にあるのですが、戸外でのスポーツよりもテレビの視聴やテレビゲームを好み、高カロリーの炭酸飲料を飲みすぎることが常習化している点も大いに関係しているようです。

以前に、オーストラリアでは自動販売機からジュース類が撤去されるようになった事実をお知らせしましたが、米国の学校でも、飲み物は牛乳か天然ジュースだけにするところが出てきたようです。

 子どもの肥満の実情はイギリスでも同様なようで、4年後の2010年には2歳から15歳までの子どもの5人に1人、およそ170万人が肥満になるのではないかという予測を保健省が示しています。

 イギリスの公立小中学校では、給食に、野菜と果物を最低2種類取り入れることや、揚げ物は週2回までに制限することなどの対策を打ち出しました。

 来年になると、他の諸国と同様に、学校の自動販売機で菓子や炭酸飲料などの販売を禁止する措置がとられるとともに、健全な食生活を目指す意識改革などの啓発活動を推進していく予定ということです。

 わが国では、一部の子どもの肥満に対する危機感が高まる一方で、ヤセ願望からダイエットに走る若者や子どもに警鐘が鳴らされてはいますが、街中の自販機やコンビニでの販売は野放し状態になっており、真剣な肥満対策に乗り出す必要があるのではないかと懸念されます。


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