妊婦は魚介類の食べ過ぎに注意!   


 厚生労働省は2年前の6月に、妊婦はキンメダイなど7種の魚の摂食を制限すべきだという呼びかけをしましたが、今回は8月12日に、種類を増やし制限も厳しくした注意事項の見直し案をまとめて、食べ過ぎないように注意を促すことになりました。

 対象になったのは、クロマグロなど一部のマグロ類や鯨、貝など16種類の魚介類で、食べ過ぎると、これらに含まれるメチル水銀が胎児の発達に影響する恐れがあるとのことです。

 週何回まで食べても心配ないかの目安が示されていますが、妊婦が過剰摂取してそれが胎児に影響した場合、生まれてきた子どもには、さまざまな絵の名前を答えるテストの正答率や、音を聞いたときの反応が悪くなるなどの障害が出る可能性が懸念されています。

 今回の注意呼びかけの対象は「妊娠している人、または、妊娠の可能性のある人」となっていますが、米国や英国のように「妊娠を予定している女性」も含めるべきという意見もあって、できることなら「妊娠予定の1年前から」注意したほうが好ましいという見方もないわけではありません。

 しかし魚介類は、不飽和脂肪酸や良質なたんぱく質を多く含む栄養源であるため、これらのメリットも大いに評価すべきでしょうが、日常的にこれらの魚介類を食べる機会の多い女性は、妊娠前からある程度は注意しておくことも必要なのかもしれません。

 このように厚労省の呼びかけは主に妊婦を対象としたものですが、目安となっている今回の注意事項のメチル水銀量は「水俣病」のような重度の障害をもたらす量の100分の1以下のレベルの話ですから、健康な乳幼児に対してはなんら問題ないとは言えますが、これらの魚介類を過剰に摂取することだけは避けたほうが賢明なのではないでしょうか。

                                      (8月13日付け各紙から)


妊婦が注意すべき魚介類の種類と摂取量の目安

摂取量の目安 魚介類
1回約80gとして妊婦は週2回まで
(1週間あたり160g程度)
○キダイ
○クロムツ
○マカジキ
○ユメカサゴ
○ミナミマグロ
○ヨシキリザメ(筋肉)
○イシイルカ
1回約80gとして妊婦は週1回まで
(1週間あたり80g程度)
○キンメダイ
○クロマグロ
○メバチ
○メカジキ
○エッチュウバイガイ
○ツチクジラ
○マッコウクジラ
1回80gとして妊婦は2週間に1回まで
(1週間あたり40g程度)
○コビレゴンドウ
1回80gとして妊婦は2ヵ月に1回まで
(1週間あたり10g程度)
○バンドウイルカ


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